こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
今でこそ症状がそれなりに落ち着いている私ですが、以前は気分の波が激しく、精神科の閉鎖病棟に4回入院したことがあります。
初めての入院の時は精神科がどんなところか分からず、とても不安でした。
それに、ネットで調べると、閉鎖病棟について恐ろしい場所だと書いている記事が見られます。
そこで、私が体験した閉鎖病棟はどんな感じだったのか、その過ごし方などを、いろいろお話ししていきます。
どんな経緯で精神科入院になったのか
先ほども書いた通り、私は4回精神科に入院したことがあるのですが、まずはその経緯をご説明します。
1回目は、うつ気分が酷くて家族に連れていかれたメンタルクリニックで、いきなり入院を勧められて閉鎖病棟に入ることが決まりました。
このケースはもしかしたらイレギュラーなのかもしれませんが、当時は「自分はまだ頑張りが足りないだけだ」と思っていたのでびっくりしました。
流れとしては、大きい精神科病院に紹介状を書いてもらって入院という感じです。
それ以降も、精神的に不安定で自傷行為をしたり、眠剤を大量のお酒で飲むといったことを繰り返すと入院になりました。
ちなみに、私は「任意入院」と「医療保護入院」を経験しています。
任意入院
当院の医師が治療のために必要と判断した場合に、ご本人の同意のもとに行っていただく入院です。
ただし、72時間に限り、精神保健指定医の判断により退院を制限することがあります。
患者さんご本人の同意がなくても、精神保健指定医が入院の必要性を認め、患者さんのご家族等のうちいずれかの方が入院に同意したときの入院です。
精神科入院で禁止されている持ち物について
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、精神科に入院する時は厳しい持ち物検査があります。
これは自殺や自傷を防ぐためのものだそうで、長い紐状のものや刃物類は持ち込めません。
ひとつひとつ説明していきます。
長い紐状のもの
病院によって基準は違うかもしれませんが、私が入院した精神科ではパーカーなどの服に通っている紐は外す必要があり、ズボンのベルトも駄目でした。
ウォークマンやラジオを聴くための有線イヤホンは大丈夫でしたが…。
紐の多い服で入院に行くと、全部外されてゆるゆるになるかもしれません。
刃物類
刃物類についても厳しかったです。
カッターやナイフは当然だと思いますが、私の場合は鉛筆削りすら取り上げられてしまいました。
精神的に落ち着いたら塗り絵をして暇をつぶそうと考えていたので、これは不便でした。
一応、ナースステーションに声をかけると色鉛筆を削ってくれました。
スマホ・PC
スマホやPCなどの通信機器も持ち込み禁止でした。
理由は病院によって様々です。
通信機器の制限については、こちらの記事にて詳しく解説しています。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
ただし、一般的に「ストレスケア病棟」などと呼ばれる、ゆったりと休養するための病棟はこういった機器も持ち込めることがあるようです。
また、最近は、精神疾患の患者さんの人権が尊重されるようになってきたため、病院によっては閉鎖病棟でもスマホ持ち込み可能だと聞きました。
初めて体験した閉鎖病棟はどんな雰囲気?
あくまでも私の体験談にはなりますが、閉鎖病棟といってもそんなに重苦しい場所ではありませんでした。
大きな窓があって太陽の光がたくさん入ってくるし、病棟の壁も白だけではなくて、アクセントカラーとしてオレンジ色が使われていたり。
患者さん同士のトラブルも特になかったかなと思います。
不安定な状態になって、うろうろしたり声を出したりしている方もいましたが、それはお互い様ですし、看護師さんたちが対応してくれたので大丈夫でした。
病状が落ち着いている方とはおしゃべりもできました。
入院当初はどんな感じの場所なのか分からなくて不安でいっぱいでしたが、思っていたほど悪くなかった気がします。
1日の過ごし方はどんな感じ?
精神科に入院した時の1日の過ごし方としては、規則正しく寝て起きて、希望者は午前と午後にあるレクリエーションに参加するという感じです。
それ以外の時間は本を読んだり、音楽を聴いたりして過ごしていました。
また、スタッフの方に付き添ってもらって病院内を散歩したりもできました。
そういう意味では、閉鎖病棟といっても、完全に閉じ込められているわけではありません。
スマホがないので物足りない気もしましたが、そのおかげでむしろ穏やかな気持ちでいられた気もします。
気持ちが落ち込んでる時って、SNSとかでネガティブな投稿を見ると影響されてしまいますからね…。
精神科入院の体験はそんなに地獄でもなかった
ということで、以上が私の体験談です。
精神科入院とか閉鎖病棟とかいうと、地獄みたいな場所だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とそうでもないです。
他の診療科と同じで、元気そうな人もいれば落ち込んでいる人もいて、日中は適当に作業や暇つぶしをして過ごして、夜は早めに寝て…。
退院するときには、スタッフの方や仲良くなった患者さんに見送ってもらい、心があたたかくなりました。
もちろん、環境のよくない精神科病院も中にはあるかもしれませんが、恐れすぎないでほしいです。
ちなみに、精神科入院の暇つぶしについてはこちらの記事で書いています。
もし良かったら参考にしていただければと思います。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
【ご意見・ご感想をコメントにて募集しています。下にスクロールして、「コメントを書く」ボタンから気軽に投稿してください!】