生きづらさの取扱説明書

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病院でADHDとアスペルガーが発覚!発達障害を診断された時の話

こんにちは、結城ぱいんです。

はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。

 

私が病院でADHDアスペルガー、つまり発達障害の診断を受けたのは、2013年ごろの話です。

 

当時の私は、高校を中退した引きこもりの16歳。

自分が発達障害であるという事実をなかなか受け入れられませんでした。

時が経つにつれてその時のことを忘れつつあるので、今回はそのエピソードを、覚えているうちに書いていこうと思います。

 

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ADHDアスペルガーの診断のために病院で検査した内容

 

私の場合、ADHDアスペルガーなどの発達障害を疑う以前に、まずメンタルがやられていました。

しかもそこそこ深刻な状態だったので、クリニックから入院施設のある精神科病院まで即紹介状が出ました。

 

そのため、もしかしたら他の発達障害の方より念入りに検査されているかもしれませんが、何かの参考にしていただければと思います。

 

①生育歴の問診

 

まずは生育歴の問診がありました。

生まれてから今まで、どのような性格で、どのような特性があったか…などを1時間くらい聞かれた気がします。

これは私自身だけではなく、親も交えて話をしました。

 

友達は多かったか、イジメに遭わなかったか、得意教科と苦手教科は何か、ということも質問されました。

これだけで発達障害は診断できないと思いますが、参考材料にするのではないでしょうか。

 

②知能検査

 

次に知能検査を行いました。

得点にはいくつか分野があり、詳しい内容はちょっと忘れてしまったのですが、平均的にはむしろ高めのIQでした。

 

ひと安心…と思いきや、問題なのは言語性IQと動作性IQの差。

この差のことを「ディスクレパンシー」と呼び、値が大きいと発達障害の疑いありとなるみたいです。

私は差が大きすぎたため、その時点で医師に「発達障害の可能性がある」と思われていたかもしれません。

 

生育歴と同じで、知能検査だけで確実に診断が下りるわけではないようですが、不安が大きかったです。

 

心理検査

 

続いて心理検査がありました。

私が受けたのは、紙に自由に木を描く「バウムテスト」と、インクの染みを見て連想したことを伝える「ロールシャッハテスト」です。

 

素人の私にはどういう仕組みなのかは分かりませんが、「心がとても不安定な状態だ」と言われました。

うつ状態だったので当然といえば当然ですが、そうでなくても発達障害の人は生きづらさを抱えて、不安定になりやすいかもしれません。

 

MRI

 

最後の検査はMRIでした。

当時はなぜMRIを受けたのかよく分かっていなかったのですが、障害者支援サイトで調べてみると以下のような記述があります。

 

発達障害の中にはてんかんとの合併リスクがあるものもあるため、場合によっては脳に器質的な疾患や以上がないかどうかCTやMRIをとったり脳波検査を行うことがあります。

LITALICO発達ナビ

 

必ずしも必要な検査というわけではないようですが、私はかなり念入りに調べられたみたいです。

 

病院でADHDアスペルガーと診断された当時の気持ち

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病院で診断を受けた私は、かなりショックでした。

それまでずっと「優等生」として、先生から褒められ期待されてきた自分。

メンタルを病んで高校は辞めてしまったけど、それでも発達障害なんてありえないと思いました。

 

今考えてみれば、それは発達障害に対する偏見でしかないのですが、それくらい落ち込んだし信じたくなかったのです。

 

そして同時に、「これからどうやって生きていこう」と思って怖くなりました。

自分では普通だと思っていたことが、実は周りにとっては普通じゃなかったかもしれないなんて、考えるだけで恐ろしかったです。

どんどん追い詰められて、最終的には高校時代の友人と付き合うのも申し訳ないと思い、連絡先を消してしまいました。

 

抑うつ状態だったので、余計追い詰められていたのかもしれません。

 

ADHDアスペルガーは病院で診断してもらうべき?

 

私のエピソードを読んで、「ADHDアスペルガーを病院で診断してもらっても落ち込むだけだ」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

実際、当時の私はすごく落ち込んだし、精神科なんて行かなければよかったと思いました。

 

でも、今は診断を受けたことに感謝しています

それには以下のような理由があります。

 

  • 「できないこと」で自分を責めることがなくなった
  • 自分の新しい生き方を探すきっかけになった
  • 必要に応じて自分から助けを求められるようになった

 

発達障害の人は、どうしても能力に偏りがあります。

例えば私の場合、勉強は得意でしたが体育が絶望的に苦手で、先生からはサボっていると思われる始末でした。

でも、診断を機に「できないこと」を少しずつ受け入れ始め、自分自身を責めることも少なくなったと感じます。

 

同時に、発達障害なりの生き方について考え始め、必要な時に支援を求めることもためらわなくなりました。

それにより、かなり肩の荷が降りて生きやすくなったので、結果オーライだと思っています。

 

Check!

診断を受けた当初はショックでも、少しずつ受け入れて前進できる!

 

ADHDアスペルガーなど発達障害の診断を受けるには相談から

 

私の意見にはなりますが、自分や家族の発達障害を疑っている方は早めに相談に行くのがおすすめです。

発達障害を診断してくれる専門医を受診しても大丈夫ですし、迷う場合は各自治体の福祉センターに尋ねてみてもいいのではないでしょうか。

 

最終的に検査を受けるかどうかは自分で決められるので、困っている方は話だけでも聞きに行ってみてください。

 

ちなみに、発達障害の診断を受けたら精神障害者福祉手帳を申請できるので、もし良ければこちらの記事も読んでいただければと思います。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

場合によっては障害年金も受給できます。
発達障害だとちょっと申請がややこしいのですが、それについてはこちらを参照してください。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

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