生きづらさの取扱説明書

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不登校への罪悪感で苦しい…自分を責める気持ちでいっぱいの人へ

こんにちは、結城ぱいんです。

はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。

 

発達障害精神疾患など、様々な生きづらさを抱える私は、実は不登校経験者でもあります。

勉強が得意な方で、先生やクラスメイトからずっと「優等生」と扱われてきたため、不登校になるはずがない誰もが思っていたはずです。

でも、高校1年生の冬のある日、糸が切れたかのように突然学校に行けなくなりました

 

そんな経験から、今日は不登校への罪悪感についてお話ししようと思います。

 

不登校で罪悪感を感じてしまう理由

 

不登校の方は、学校に行けないことに対して罪悪感を抱えることも多いのではないでしょうか。

言葉ではうまく説明できないけれど、自分を責める気持ちでいっぱいで、苦しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこで、まずは罪悪感を感じる理由を分析してみると、気持ちが整理できると思います。

 

甘えでサボっているような気がするから

 

私の場合、不登校になって一番苦しんだのが「甘えで学校をサボっているだけではないか」という、自分自身の心の声です。

別に誰かにそう言われたわけでもないのに、罪悪感で自分を責める日々が続きました。

 

もちろん今だったら、それは甘えじゃないと断言することができます。

だって、もし本当に甘えだったら、学校を休んだ日は楽しくて仕方ないのではないでしょうか。

 

「学校に行かない」のではなく「行けない」ことで苦しむのは、サボりではないと思います。

 

先生や親に申し訳ないから

 

そして、先生や親に申し訳ないという意味での罪悪感もありました。

 

先生は私を優等生だと思って期待してくれていましたし、親のことは苦手だったものの、塾に通わせて熱心に教育してくれていることは分かっていました。

不登校になった私は、そういった人たちを裏切っているような気がしたのです。

 

幸いなことに、先生も親も、不登校について口出ししたり怒ったりしませんでした。

それはとても恵まれたことだったのですが、自分を責める気持ちからは逃れられませんでした。

 

理想の自分とのギャップが大きいから

 

最後に、私には「自分はこうあるべき」という決めつけがあったため、その理想の自分に縛られていたとも思います。

「優等生であるべき」「みんなと仲良くすべき」「役割は必ずこなすべき」…。

 

でも、不登校になってからというもの、そんな理想とはかけ離れた自分に嫌気がさしてしまいました。

不登校への罪悪感は、自分の完璧主義が生んだものだともいえるかもしれません。

 

不登校の罪悪感から楽になるにはどうしたらいい?

 

それでは、このような罪悪感から楽になるにはどうすればいいのでしょうか。

もちろん、学校に行けるようになるのが一番いいのかもしれませんが、それが簡単にできるなら悩んだりしませんよね。

 

不登校の自分を責めないようにするには、行動と考え方を変えてみることがポイントだと思います。

 

日中は勉強に取り組む

 

まず、日中はできるだけ勉強に取り組むことをおすすめします

 

勉強は誰だって苦手なものだと思います。

でも、学校のみんなが苦手なことをやっている間、自分だけ楽をしているような気分になるのが罪悪感の理由のひとつではないでしょうか。

 

そのため、学校の授業のある日中は、できる範囲で勉強をすることで気持ちも楽になるかもしれません。

 

心を回復させるための期間だと割り切る

 

ストレスや精神的な問題で不登校になっている方は、心を回復させるために必要な期間だと割り切るのもいいでしょう。

私も実際、不登校になった時は心が疲れ切っていたように思います。

 

ただ、私の場合はいつまでも罪悪感から逃れられなかったので、不登校になってもストレスを感じ続け、抑うつ状態で精神科に行くことになってしまいました。

あの時、もっと気楽な考え方ができていたらな…と思います。

 

夢や目標を探して挑戦してみる

 

学校に通って勉強するのは、もちろん大事なことです。

でも、少なくとも私は、心をすり減らしてまで学校に行く必要があるとは思いません

それより、自分だけの夢や目標を探して、挑戦してみるといいでしょう

 

立派な目標である必要はなく、絵を練習してみるとか、プログラミングを学んでみるとか、新しいことを少し試すだけでも道が開けるきっかけになるかもしれません。

 

それに、何かに集中している間は、不登校の罪悪感も忘れることができるはずです。

 

保健室登校をする

 

学校に通えるようになりたいという気持ちが強い方は、保健室登校をしてみるのもいいかもしれません。

 

保健室登校とは、短時間だけ学校に行ったり、苦痛の少ない授業にだけ出席して、残りの時間を保健室で過ごす方法のことです。

私は不登校のまま高校を辞めてしまいましたが、保健室登校はクラスに復帰するためのステップになったり、罪悪感の軽減に役立つことがあるそうです。

 

ただ、心が整理できていないうちから「せめて保健室登校はしなければ」と焦り、自分にプレッシャーをかけないようにしてほしいと思っています。

 

不登校の自分を責める気持ちで苦しい時は相談を

 

不登校が続くと、どうしても自分を責めてしまい、罪悪感で苦しくなりがちです。

罪悪感を感じるあまり、よけいに学校に行けなくなるという心理状態に陥ることもあります。

 

そんな時は、今回ご紹介したように、行動や考え方を変えてみるのがいいでしょう。

 

ただ、それでも不登校の罪悪感からなかなか解放されない方や、行動や考え方を変えるための気持ちの余裕すらない方は、誰かに相談することも大事だと思います。

先生や家族はもちろん、厚生労働省の「まもろうよ こころ」というページにも、支援情報が分かりやすく載っています。

ブログトップの「専門情報について」という項目にも、公的な相談窓口をいくつかまとめてあるので、参考にしてみてください。

 

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