こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
発達障害をお持ちの方の中には、障害者手帳を取得しようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私は発達障害のほか、双極性障害2型で障害者手帳を持っていますが、申請するときはかなり悩みました。
ちなみに、精神障害があって手帳を取得するか悩んでいる方は、以下の記事を参照してください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
この記事では、あくまでも発達障害メインで手帳を取得するケースについて詳しく紹介していきます。
- 発達障害で取得できるのは精神障害者保健福祉手帳
- 発達障害で障害者手帳を取得するメリット
- 「障害者手帳を取得しない方がよかった」という発達障害者の声も
- 発達障害で障害者手帳を取得するならメリットを吟味して
発達障害で取得できるのは精神障害者保健福祉手帳
障害者手帳には3種類あります。
身体障害がある方のための「身体障害者手帳」、知的障害がある方のための「療育手帳」、そして精神障害がある方のための「精神障害者保健福祉手帳」。
発達障害の方が取得できる障害者手帳は、このうち「精神障害者保健福祉手帳」です。
生まれつきの脳の機能の障害なので、分類としてはどちらかというと知的障害に近いようなイメージがありますが、制度上は精神障害と同じ扱いなんですね。
発達障害で障害者手帳を取得するメリット
それでは早速、発達障害で障害者手帳を取得するメリットをみていきましょう。
メリットは、大きく分けて3つあります。
①税金の控除が受けられる
まず1つ目は、税金の控除が受けられること。
発達障害だと手帳3級もしくは2級相当の方が多いと思いますが、この場合、所得税は27万円・住民税は26万円が控除されます。
障害があると、安定して働くのが難しいなどの理由で、非正規雇用になってしまいがちですよね。
その点、税金の控除があるのは大きなメリットです。
②障害者雇用で働ける
次に、障害者雇用で働けるというメリットもあります。
発達障害の特性ゆえに、人と上手にコミュニケーションを取れなかったり、仕事がスムーズにできないと悩んでいる方は多いでしょう。
そのような場合は、障害者雇用で働くといいかもしれません。
障害者雇用であれば、雇用主に障害を理解してもらって合理的配慮を受けられるので、長く働きやすいといわれます。
③公共施設の利用料や交通機関の運賃が割引になる
最後に、公共施設の利用料や交通機関の運賃が割引になることが挙げられます。
公共施設というと、例えば科学館、博物館、映画館、美術館などですね。
「あまり恩恵がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、求職中の方や引きこもりがちの方にとっては、外出するきっかけになるのではないでしょうか。
私も、学校を中退して行き場がなかった頃は、こういった公共施設にお世話になりました。
「障害者手帳を取得しない方がよかった」という発達障害者の声も
さて、以上のようなメリットのある精神障害者保健福祉手帳ですが、一方で「取得しない方が良かった」という声も周りでは聞かれます。
それは、発達障害の特性に合った仕事をしていて、日常生活にも問題がなく、本人が特段の支援を必要としていない場合。
このような場合は、障害者手帳を申請するための診断書代が無駄になってしまいます。
あとは、「どれだけ頑張っても障害は障害のままなんだ」とマイナス思考になってしまった、なんて話もありますね。
そのため、申請する際はご自身の障害の状態を考慮することが重要です。
発達障害で障害者手帳を取得するならメリットを吟味して
発達障害は人によって本当に状況が様々で、生活するのが精一杯という方もいれば、特性を活かして高収入なんて方もいます。
そのため、一概に「障害者手帳を取得した方がいいですよ!」とは言えないのです。
私が思うに、発達障害の方が障害者手帳を取得するひとつの基準は「日常生活や仕事で困る場面があるかどうか」かもしれません。
障害とうまく付き合っている方は、必ずしも手帳が必要とは限らないでしょう。
障害者手帳の取得で悩んでいる発達障害の方は、主治医の先生や、ソーシャルワーカーさんなどに相談してみるといいと思います。
以下の記事で詳しく解説しているので、良ければ参考にしてみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
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