こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
今日はアスペルガーと恋愛についてです。
アスペルガー症候群を抱えている方の中には、恋愛が続かない…と悩んでいる人も多いようです。
実際、私もそのひとりでした。
しかし、カウンセリングを通して自分の特性を理解したことで、今では交際5年目のパートナーがいます。
「どうせ恋愛なんてできないんだ」と諦める前に、ぜひこの記事を読んでもらえればと思います。
- アスペルガーで恋愛が続かないのはコミュニケーションの問題かも
- アスペルガーでも上手に恋愛を続かせるコツ
- 恋愛を続かせるための詳しいヒントは本も参考に
- 【番外編】アスペルガー・ADHDなど発達障害者どうしでの恋愛もアリ
- 恋愛が続かなくても悲観的にならずに前向きな行動を
アスペルガーで恋愛が続かないのはコミュニケーションの問題かも
結論からお話しすると、アスペルガーで恋愛が続かないのはコミュニケーションに問題がある可能性が高いように思います。
アスペルガーを抱えていると、普通の人と比べて思考回路が独特であるほか、相手の気持ちを理解できない・自分の気持ちをうまく伝えられないなどのトラブルが発生します。
以下は、精神障害や発達障害に詳しい就労移行支援事業所のサイトから、アスペルガー症候群の症状を引用したものです。
・相手の気持ちや意図を想像するのが苦手
・その場の雰囲気に沿った発言や、空気を読むことが難しい
・曖昧な説明や指示を理解することが苦手
・非言語コミュニケーション(視線、身振り・表情など)の理解が難しい
・相手の発言をそのまま受け取ってしまう(冗談なのか区別しにくい)
・人の話に共感しにくいことが多い
・他人への興味が薄く、一人で過ごすのが好き など
思い当たる方も多いのではないでしょうか。
これらはすべて、恋愛をする上では欠かせない能力です。
もちろん、直そうと思って直せたら苦労はしないでしょう。
しかし、仮に治すことができなかったとしても、これらの特性を自分で理解し、上手に付き合っていくことで、パートナーとの関係も円満に保てるようになるはずです。
上手な恋愛のためにはまず自分について知ろう!
アスペルガーでも上手に恋愛を続かせるコツ
それでは、具体的にどのようにすればアスペルガーでもちゃんと続く恋愛ができるのでしょうか?
パートナーとのコミュニケーションを上手にとる方法を、自分の経験からお話ししようと思います。
自分の障害特性についてパートナーに理解してもらう
まずは、自分の障害特性についてパートナーに理解してもらうことが大切です。
アスペルガーについてネットで調べるとさまざまな症状の解説がヒットしますが、それはあくまでも一般論。
特性はひとりひとり違いますよね。
「自分は意思表示が苦手」
「冗談は比較的理解できる」
「たまにはひとりの時間が欲しい」
人によって、できること・できないこと・相手に求めることはさまざまだと思います。
それらを全部パートナーに伝えてみましょう。
言いにくかったら、紙にまとめてもいいと思います。
自分がどんなことに困っているのか、どんな関係を築きたいのか…。
それを理解してもらうだけでも、関係は進展するのではないでしょうか。
嫌なことを「嫌」と言ってもらう
私の経験からすると、定型発達の人(いわゆる健常者)は、相手に遠慮したり空気を読んだりして「嫌」となかなか伝えてくれない傾向にあるように思います。
でも、ずっと我慢されて最後には別れてしまう…なんてことになるよりも、嫌なことははっきり「嫌」と言ってもらったほうが助かるという当事者の方は多いのではないでしょうか。
何より、大好きな相手に不快な思いをさせたくないですよね。
「自分の行動でもし嫌だと思うことがあれば、遠慮なく指摘してほしい」
勇気を出して、この一言を伝えてみましょう。
「ありがとう」「ごめんなさい」を意識する
発達障害があるかどうか・恋愛関係かどうかにかかわらず、人とコミュニケーションをする上で、感謝と謝罪の気持ちを伝えることは大切です。
障害の特性によって、普段サポートを必要とすることがある方も多いでしょう。
そんな時に「いつもありがとう」と言うだけで、人間関係はスムーズに進みます。
また、迷惑をかけてしまった時は「ごめんなさい」と素直に謝ることも重要です。
アスペルガーを抱えていると、コミュニケーションの方法が普通の人とは違うために、悪意があるように誤解されることが少なくありません。
でも「悪意はなく、嫌な思いをさせたなら謝りたい」という誠意を見せるだけでも、勘違いされる回数がぐっと減ると思います。
恋愛を続かせるための詳しいヒントは本も参考に
ところで、発達障害の方向けの生活マニュアルがあることをご存知でしたか?
アスペルガーやADHDを抱える方のために、仕事や人間関係のアドバイスをまとめた本が市販されています。
もちろん、本で恋愛の仕方が解説されているとは限りません。
しかし、コミュニケーションに関する項目は、恋愛に限らず人間関係のあらゆる面で役に立つと思います。
ほかにも役に立つ情報がたくさん載っているので、ぜひ中をチェックしてみてください。
私もこの手の本を持っていて、とても助かっています。
発達障害の方向けのおすすめ本については、以下の記事も参考にしてみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
【番外編】アスペルガー・ADHDなど発達障害者どうしでの恋愛もアリ
最後に、発達障害者どうしでの恋愛もアリというお話をしましょう。
実は私の今のパートナーは、同じく発達障害者です。
また、精神疾患も抱えています。
すると、お互い生きづらさを抱えているので、理解し合えるように感じます。
もちろん、障害特性やこだわりがぶつかり合って、喧嘩をしてしまうことがあるのは事実です。
ただ「相手も特性で困っているんだな」ということは手に取るように分かるので、いつの間にか仲直りしているんですよね。
パートナーと辛さを分け合うことで、楽になれる部分はとても多いです。
恋愛が続かなくても悲観的にならずに前向きな行動を
この記事を読んでいる方は、きっと上手に恋愛ができないことに悩み、傷ついていることと思います。
でも、それはあなたが悪い人間だからというわけではありません。
自分の特性を自分でよく理解し、相手にも理解してもらうこと。
ぶつかったらしっかり話し合いをして、一緒に前に進むこと。
それが恋愛のコツだと私は感じています。
どうせダメなんだと悲観的にならずに、ぜひ新たな出会いを見つけていただければと思います。
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