ADHDは部屋が汚い？対策方法は？ゴミ屋敷だった私が気を付けていること
こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
私は発達障害で、ADHDを抱えていますが、日々の生活の中で困ることのひとつに「部屋の片付けや掃除」が挙げられます。
ADHDに由来する特性により、部屋をうまくきれいに保てず、かつてはものが散乱しているゴミ屋敷同然の環境で暮らしていました。
ただ、通院やカウンセリングを続けて自分の苦手なことを把握し、生活のアドバイスをもらううちに、少しずつゴミ屋敷からも卒業しています。
この記事では、ADHDの人が部屋をきれいにする方法について共有します。
ADHDだと部屋が汚くなる理由
ADHDの人が部屋を片付けるのが苦手な理由は、いくつかの特性に由来します。
私が医師から聞いた話を踏まえつつ、以下に具体的な理由を挙げて説明します。
優先順位をつけてものを片付けるのが苦手
ADHDの人は、ものを分類したり、必要な度合いに応じて片付けに優先順位をつけることが難しい傾向があります。
例えば、書類や衣類などを整理する際に、どれが重要でどれが不要かを判断することが困難です。
そのため、片付けを始めても途中で手が止まってしまい、結局は散らかってしまいます。
これは、脳の情報処理の特性によるもので、全体像を把握しづらく、一つの作業に集中しづらいことが原因です。
掃除に集中することができない
ADHDを抱えていると、掃除を始めようとしても気が散ってしまい、最後まで終わらせられないことがよくあります。
これは、ADHDの特性である注意散漫さが原因です。
掃除をしている途中で、他のことに興味が移ってしまい、掃除が中断されることが多いのです。
その結果、部屋全体が片付かず、いつまでたっても散らかったままになってしまいます。
嫌な作業を先延ばしにしてしまう
部屋の片付けや掃除は、一般的に楽しい作業ではありません。
定型発達の人も掃除を面倒に思うはずですが、ADHDの人はそのような作業をつい先延ばしにしてしまうことが多いです。
特に、嫌なことや面倒なことに対しては、脳が抵抗を感じやすく、他の楽しいことに逃避してしまう傾向があります。
これにより、部屋の掃除が後回しになり、結果としてゴミ屋敷のような状態になってしまうのです。
部屋が汚いADHDの対策方法
ADHDを持つ人でも、自分なりに工夫をすることで、部屋をある程度きれいに保つことができます。
私は幼いころから「子供部屋がゴミ屋敷のようだ」と親に叱られてきましたが、少しずつ片付けや掃除ができるようになり、今は何とか生活に支障がない程度の部屋を保っています。
以下に、具体的な対策方法を紹介します。
片付ける場所をマニュアル化する
まずおすすめなのが、片付ける場所をマニュアル化することです。
どこに何を片付けるかを決めて、引き出しにラベルを貼るなどして、片付けがしやすくなる工夫をするとよいでしょう。
例えば、書類は書類専用のファイルにまとめ、文房具は専用のケースに入れるなど、分類を明確にしておくことで、片付けの際の迷いが減り、スムーズに作業を進めることができます。
視覚的に分かりやすいラベルを使用することで、自分の中での指針がある程度定まり、片付けがしやすくなるはずですよ。
私は手書きのラベルを使用していますが、Amazon等で購入できる、見た目がおしゃれなステッカーも良さそうです。
掃除をする曜日を決める
最低でも週1回は掃除をするなど、曜日と時間を決めて取り組むと効果的です。
「毎週土曜日の午前中に掃除をする」というように目標を決めることで、習慣化しやすくなります。
必要に応じてカレンダーやリマインダーを利用して、掃除の日を忘れないようにすると良いでしょう。
定期的な掃除を習慣づけることで、部屋が散らかるのを防ぎやすくなります。
「いるもの」「いらないもの」に分ける
ものを細かく分類しようとすると大変なので、部屋の中にあるものを「いるもの」と「いらないもの」の2種類だけに分け、要らないものは段ボールや押し入れなどにしまうという方法を取るのもおすすめです。
シンプルな分類方法によって、片付けのハードルを下げることができます。
細かい分類をしようとすると、時間がかかりすぎてしまい、途中で挫折してしまうことが多いでしょう。
しかし、この方法ならば手軽に取り組むことができます。
「いるもの」は収納ケースに入れ、棚やカラーボックスにしまっておくと見た目がスッキリするでしょう。
完璧を目指さない
いきなり完璧を目指そうとしても挫折してしまうので、「どんなに掃除が面倒でも、目に入ったごみだけは必ず捨てる」など、自分のできる範囲で改善することが大切です。
まずは小さな目標を設定することで少しずつ部屋がきれいになっていきますし、達成感が得られて続けやすくなります。
例えば「今日は床のゴミを拾う」「明日は机の上を片付ける」など、段階的に取り組むのも良いでしょう。
必要に応じて他人の手を借りるのもおすすめ
自分だけで部屋を片付けることができない場合は、各種サービスを利用することで、他人に頼ってみることも考えましょう。
家事代行や清掃業者への依頼
家事代行や清掃業者に依頼することで、スピーディに部屋を片付けることが可能です。
プロの手を借りることで、自分では手が回らない部分もしっかりと清掃してもらえるため、部屋全体がきれいになるでしょう。
初めて利用する際には、口コミや評判をチェックして信頼できる業者を選ぶことが大切です。
また、定期的に利用することで、部屋が常に清潔な状態を保つことができます。
障害福祉サービスによる居宅介護の利用
障碍者手帳があれば、障害福祉サービスを申請して、居宅介護のできるヘルパーに家事援助を頼むことができます。
実際、私は定期的にヘルパーを利用して、掃除や片付けをサポートしてもらい、生活環境を整えています。
このように、困りごとの度合いに応じて必要な支援を受けることで、自分一人では難しかった片付け作業もスムーズに進めることができるでしょう。
ヘルパーを検討したい方は、福祉課に問い合わせて、利用可能なサポートを確認してみることをおすすめします。
ADHDでも工夫によってゴミ屋敷を脱却できる
ADHDを抱える人は部屋が汚くなってしまいがちですが、適切な対策を講じることで、ある程度の清潔さを保つことが可能です。
まずは優先順位をつけるのが苦手であったり、掃除に集中できなかったりする特性を理解し、自分に合った方法を見つけましょう。
また、自分だけでの片付けが難しい場合は、家事代行や清掃業者、障害福祉サービスなど、他人の手を借りることも一つの方法です。
これらの対策を取り入れて、ぜひ一緒に、少しずつ部屋をきれいに保つ習慣を身につけていきましょう。
ADHDのためのライフハックは、他の記事でもいくつか紹介しているので、良ければあわせて読んでみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
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