こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
ここ10年くらいでLGBTという言葉はかなり一般的になってきていると思いますが、正式名称が「LGBTQQIAAPPO2S」されていることはご存知でしょうか?
私から見ると後付けかな?と感じますし、これら全てのセクシャリティについてみんなが理解する必要はないかもしれません。
でも、今回はその意味を、Xジェンダー・パンセクシャル当事者として解説してみようと思います。
LGBTとはどういう意味?
まず、一般的によく聞かれる「LGBT」について軽くおさらいしていきます。
知っている方も多いと思うので、その場合は読み飛ばしてください。
L(レズビアン)
レズビアンとは「性自認が女性で、性的指向も女性である」という人です。
一般的には「女性が好きな女性」と理解されているのではないでしょうか。
細かい人には「その認識は正確ではない」と言われる可能性がありますが、全く的外れというわけではないので、ここでは触れません。
G(ゲイ)
ゲイはレズビアンとは逆で、「性自認が男性で、性的指向も男性である」という人です。
ホモと呼ぶ人も、ひと昔前は多かったですね。
でも、それは差別用語と捉えられることもあるので注意が必要です。
B(バイセクシャル)
バイセクシャルとは「性的指向が男性にも女性にも向いている」という人です。
性自認は特に関係ありません。
T(トランスジェンダー)
トランスジェンダーとは「体の性別と性自認が違う」という人です。
昔は「オカマ」などと呼ばれていました。
これも差別用語になることがあるので注意してください。
正式名称「LGBTQQIAAPPO2S」の解説
LGBTについて軽く解説したところで、正式名称とされる「LGBTQQIAAPPO2S」についてお話ししていきます。
ただ「LGBTQQIA」までで終わることも多いので、ここでも前半と後半に分けました。
正式名称の前半「QQIA」
まずは前半である「QQIAA」について解説します。
このあたりは、LGBTに詳しい方なら知っているかもしれません。
Q(クィア)
クィアには「奇妙な」「変な」という意味があり、元々は同性愛者への侮蔑語だったといわれます。
しかし、LGBTへの理解が進むにつれ、LGBTのどれにも当てはまらない人や、セクシャルマイノリティ全般を指すようになったそうです。
Q(クエスチョニング)
クエスチョニングとは「自分の性別が男か女か分からない」という人です。
自分の性自認に対して疑問を持っていることから、クエスチョニングと呼ばれます。
I(インターセックス)
インターセックスとは「身体的に男性でも女性でもない」という人です。
成長してから自分の性別に疑問を持ったり、思春期に検査をして分かることもあるようです。
A(アセクシャル)
アセクシャルとは「他者に性的欲求を抱かない」という人です。
性的欲求を抱かないだけで恋愛感情を抱くことはあるのですが、日本ではその意味が混同されていることもあるように感じます。
正式名称の後半「APPO2S」
続いて後半です。
そろそろ知らない単語が増えてくるのではないでしょうか。
私自身、最初は調べるまで意味を知らなかった単語があります。
A(アライ)
アライとは「セクシャルマイノリティに理解を示している」という人です。
自分自身はセクシャルマイノリティではなくても、理解しようとする人はアライであるといえるでしょう。
P(パンセクシャル)
パンセクシャルとは「性別に関係なく恋愛感情を抱く」という人です。
男性と女性だけでなく、性別が定まっていない人でも恋愛対象になるし、恋愛する上でそもそも性別なんて考えません。
バイセクシャルとの区別が難しいため、自分のことをバイセクシャルだと思っていた人が実はパンセクシャルだった…ということもあります。
私自身、今では自分をパンセクシャルだと思っていますが、最初はバイセクシャルのつもりでいました。
またこのあたりの違いはいずれお話ししたいです。
P(ポリアモリー)
ポリアモリーとは「複数の人を同時に愛する」という人です。
ただし、浮気や不倫と違って、全員が納得してその関係でいるということが重要です。
O(オムニセクシャル)
オムニセクシャルとは「性別や性的指向に関係なく恋愛感情を抱く」という人です。
これもバイセクシャルやパンセクシャルに似ていますが、オムニセクシャルの人は相手の性別や性的指向を考慮した上で恋愛をします。
2S(ツースピリット)
ツースピリットとは「男性であり女性でもある」という人です。
元はアメリカ先住民の中で生まれた、第三の性の概念だそうです。
これは…私も正直、知りませんでした。
【番外編】Xジェンダーはどこ?
ここまで読んで、ちょっとLGBTに詳しい方は、Xジェンダーはどこにあるのか疑問に思ったかもしれません。
でも、実はXジェンダーは日本で生まれた考え方なので、欧米発祥のこれらのセクシャリティには含まれないんです。
近いのは、クエスチョニングやツースピリットでしょうか。
ちなみに、そんなXジェンダーについてはこちらの記事で解説しています。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
普通に暮らしていて「LGBTQQIAAPPO2S」を意識する必要はないと思う
たくさん読んでいただきありがとうございます、お疲れ様でした。
ここまで解説しておいて何ですが、やっぱり普通に暮らしていて「LGBTQQIAAPPO2S」を意識することはないですし、正確に意味を理解しなくてもいい気がします。
それに、細かく分ければもっと数え切れないくらいのセクシャリティがあります。
結局、世の中にはいろいろな性・恋愛の形がありますが、それぞれの価値観を尊重することが大事なのだと思います。
参考にしていただければ幸いです。
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