こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
あなたの家庭環境は良好ですか?
ここに行き着いたということは、そうではないのかもしれません。
思い返せば、私の家庭環境も少ししんどいものでした。
といっても、高校を辞めた後は通信制に転学させてくれるなど、家庭のサポートが得られた一面もあったので、家庭環境が最悪で世界一不幸だとは思いません。
でも、親との複雑な関係の中で何となく息苦しさを感じ、10代の頃は漠然と死にたかったのを覚えています。
今日はそんな話をしていこうと思います。
「過干渉な母と無関心な父」という家庭環境
「複雑な家庭環境」の定義は人それぞれ違うと思います。
ただ、ここでは「家にいるとしんどく感じる」ような家庭のことを複雑と呼ぶことにしましょう。
そういう意味では、私の育った家庭環境は複雑で、典型的な「過干渉母・無関心父」の組み合わせでした。
問題家庭としてはよくある形なので、もしかしたら複雑なうちには入らないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、家族の誰かが追い詰められている時点でそれは十分複雑な家庭だと私は思います。
私の行動に逐一口出しをする母親
母親は、私の行動にしょっちゅう口出しをしてきました。
自分で着る服を選ぶと「これは合わない」、飲食店で何か頼もうとすると「別のにしたら?」…。
たいてい否定から入るので、私はいつしか自己主張ができなくなりました。
そして、ある日突然我慢の限界が来て爆発する。
そんなことを繰り返していたのです。
その他にも、過干渉や行動制限が20歳を過ぎても続き、私は自分の意思というものが分からなくなってしまいました。
また、これに加えて結構しんどかったのが、母親のヒステリックな性格。
こちらの記事で詳しく書いていますので、もし良ければ読んでみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
アスペルガーで他人に興味のない父親
父親は、そんな母親と比べれば、一緒にいて気楽でした。
しかしながらアスペルガー傾向があったため、どうしても私に興味を持ってくれなかったように感じます。
そのため、私が我慢を重ねていることに気づいてくれず、母親に全部丸投げだったのです。
また、私が小学生のうちは単身赴任で家にいなかったので、その頃は過干渉な母親と2人きりで、特に息の詰まる思いでした。
ただ、大人になってから父親に「実はあのとき苦しかった」と伝えると理解してくれたので、やはり察する能力が低かっただけのようです。
そんなわけで、今は父親のことはそこまで苦手ではありませんが、家庭環境への息苦しさの原因は両親それぞれにあったと思います。
複雑な家庭環境は自己肯定感を下げてしまう
親との関係が複雑なまま迎えた10代。
自立を意識し始める時期になってくると、家庭環境に起因する自己肯定感の低さが問題となってきました。
否定されることが当たり前だと思っていた
私は両親との関係が原因で「否定され、助け舟も出してもらえないことが当たり前」だと思うようになりました。
否定される辛さは理解していたので、学校では誰かを傷つけたりしないよう心がけていましたが、自分がいじめられたりからかわれたりしても笑うだけだったのを覚えています。
それは、自分なんて否定されて当然の人間だと無意識のうちに感じて、助けを求める権利すらないと思っていたから。
そして、私が誰にも相談しなかったのをいいことに、いじめは2年ほど続きました。
家庭だけでなく、学校での人間関係まで複雑になってしまい、私に取っては地獄のような日々でした。
いつしか「幸せを感じると怖い」心理状態に
幸いなことに、高校に進学すると、良いクラスメイトに恵まれました。
悪口を言われないで済むどころか、一緒に昼食を食べようと誘ってくれる人までいて、本音ではとても嬉しかったです。
しかし同時に、他人から大切にされた経験のない私は「自分がこんなに仲良くしてもらっていいの?」という不安を感じました。
「こんな自分と親しくしようなんて何か裏があるのではないか」「もし本心だとしたら遠慮しなきゃ」「自分はろくでもない人間だから友達をがっかりさせてしまう」…。
本当は幸せになりたいのに、幸せを自ら遠ざけて、その複雑なジレンマに苦しむ日々。
結局、精神を病んで不登校になり、高校も辞めて今に至ります。
家庭環境が複雑なら信頼できる人が窓口に相談を
家庭環境は外部からは見えません。
そのため、複雑な家庭でしんどい気持ちを抱えていても、見過ごされてしまうことも多いです。
実際、私は先生との二者面談で「結城さんはいつも笑ってるし、悩みなんてなさそうだね」と言われました。
悲しいことに、どれだけ悩んでいても、自らSOSを出さないことには誰にも気づいてもらえないのです。
そのため、もしこの記事を読んでいる方の中に、自分の家庭環境に悩んでしんどい思いをしている方がいらっしゃったら、必ず誰かに相談してほしいと思います。
学生だったら学校の先生、社会人だったらカウンセラーなどに助けを求めるといいでしょう。
身近な人に相談したくないときは、厚生労働省の「まもろうよ こころ」というページに、支援情報が分かりやすく載っています。
また、ブログトップの「専門情報について」という項目にも、公的な相談窓口をいくつかまとめました。
辛い時は遠慮なく誰かに相談して助けを求めて!
家庭環境の複雑さにかかわらず幸せになる権利はある
私は確かに家庭でしんどい思いをしていましたが、もしかしたらあなたはもっと複雑な家庭で苦しんでいるかもしれません。
そして、私は自己肯定感の低さから「幸せになるのが怖い」と思っていましたが、本来、幸せになる権利がない人なんていないはずです。
それなのにこんな考えに至ってしまったのは、複雑な家庭環境に心が疲れ切っていただけだと、今ならはっきり言えます。
心の傷が深くなり、問題が長引く前に、どうか誰かに相談してください。
今回は少し暗い話になってしまいましたが、私の経験が何かの参考になれば幸いです。
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