こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
発達障害について調べている時に、Google検索で「ADHD」と入れると「天才」とサジェストされることに気がつきました。
実際、ADHDには天才が多いと考える人は少なくないようです。
でも、本当のところはどうなんでしょう?
今回はその噂を検証して感じたことをお話しします。
ADHDは天才?専門医の見解は
早速本題に入ります。
ADHDには天才が多いのでしょうか?
J-CAST株式会社によるBOOKウォッチのニュースで、この噂に関して専門医に聞いてみた記事があったので、ここで一部を紹介します。
通常、人はそれまでの自分の経験にしたがって未来を予想します。いわば、「経験を通して考える」という、ある種の抑制にもとづいているわけです。
ADHDの場合、そういった抑制ですとかリミッターがない方が多いので、それが正しいかどうかはともかく、他の人が考えもしない発想が出てくることはあるのではないかと思います。
これを読むと、専門医の視点から見ても独創的な発想を持つADHDの人は多いようですね。
エジソンの「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という名言は有名ですが、これは努力の重要性を説いていると同時に、どれだけ頑張っても1%のひらめきがないことには天才にはなれないという厳しい言葉でもあるそうです。
つまり、ひらめきを得やすいADHDの人は、確かに天才になれる素質を秘めていると捉えられるかもしれません。
もしそうだったら、私の未来も明るいかも!と思いました。
歴史上の天才な偉人はADHDだった可能性
歴史を振り返ると様々な偉人がいますが、調べてみると「ADHDだったのではないか」と言われる偉人もいるということが分かりました。
そこで、ADHDの可能性があると噂される偉人をご紹介します。
モーツァルト
トルコ行進曲やアイネ・クライネ・ナハトムジークなどを作曲したことで有名なモーツァルトですが、彼には多動性や衝動性といったADHDの特徴がみられたそうです。
美しい名曲の数々は、ADHDゆえの発想と才能から生まれたものかもしれません。
ピカソ
「キュビズム」と呼ばれる独特の画風で有名なピカソには、子供の頃から多動性が指摘されていました。
また、学校の勉強には全然取り組むことができず、絵を描くことばかりに集中していたとのことです。
その傾向は大人になっても変わらず、妻にも「落ち着きのない人」と評されました。
私も落ち着きがないと言われる反面、趣味でイラストを描くので、「時代が時代なら偉人だったかも!」と少しだけ期待しそうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
万物の天才と呼ばれるレオナルド・ダ・ヴィンチは、集中力にかなりムラのある人物だったといわれます。
食事も取らずに1日中絵画制作に取り組んでいたかと思うと、それから数日間は絵筆に触れもしなかったというエピソードもあるみたいで、私が言えたことではないですが、なかなか極端な人のようです。
芸能人にも天才肌なADHDの人はいる
偉人だけでなく、現代の日本の芸能人にもADHDを公表している人はいます。
また、ADHDではないかと噂されている人も含めるとその数はかなり多いですが、あくまでも噂なのでそれは置いておきましょう。
ここでは、ADHDを公表した3人の芸能人をご紹介します。
Fukaseさん
人気バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカルとして活躍するFukaseさんは、精神疾患を発症したことがきっかけでADHDが判明したそうです。
子供の頃から勉強ができず、衝動的に喧嘩をすることが多かったと語る彼ですが、今はTwitter(@fromsekaowa)でADHDについて情報発信をすることもあります。
気になる方はぜひフォローしてみてください。
栗原類さん
ファッションモデルの栗原類さんは、テレビでADHDであることを告白しました。
記憶力の問題から「類くんだけ自分の名前を漢字で書けない」と学校で指摘された際に、母親の泉さんが「英語で名前を書けるのは彼だけです」と答えたエピソードもあるそうです。
これはすごく感動的な話だと私は思います。
一時期は独特のネガティブ発言で有名になった栗原さんですが、一方で本を出版するなど、前向きに生きていらっしゃるんだなあと尊敬します。
栗原類さんのエピソードは本になっているので、ぜひ手にとってみてください。
黒柳徹子さん
徹子の部屋でお馴染みの黒柳徹子さんは、小学生の頃にあまりの落ち着きのなさから学校を退学になってしまったそうです。
しかし、転校先では個性をあたたかく受け入れてもらえたため、彼女はまっすぐ成長することができました。
彼女の奇想天外なエピソードは、著書「窓ぎわのトットちゃん」で読めます。
窓ぎわのトットちゃんは面白くて読みやすく、私の愛読書のひとつです。
ADHD天才説に対して当事者が考えること
専門医の話や、偉人・芸能人のエピソードにより、ADHDの人は天才という噂は信憑性が高いことが分かります。
しかし、ADHDでありながらも凡人な、私のような人間もいます。
実際、割合としてはむしろ凡人の方が多いでしょう。
そこで最後に、ADHD天才説に対して私が考えていることをお話ししようと思います。
天才かも?と過度な期待をしないでほしい
天才にADHDが多いからといって、当事者の誰もが華やかな才能を持っているとは限りません。
また、仮に何かの才能があったとしても、生活に困難を抱えていてそれを発揮するどころではない人もいるでしょう。
周りの人、特に家族は「ADHDだから何かすごいことができるかも」と期待するかもしれませんが、そのような期待を過度に押しつけられればプレッシャーになってしまいます。
ADHDだからといって、天才であることを求められるのはプレッシャー!
成長期には特にフォローや配慮が必要
ADHDの偉人や芸能人のエピソードを見ると、成功の裏には必ず支えて見守ってくれる人がいたようです。
一度は「ダメだ」と言われても、栗原類さんの母親や黒柳徹子さんの転校先のように、特性を受け入れてくれる存在があったからこその成功ではないでしょうか。
心身ともに成長する子供時代においては特に、自分の能力を否定されるとずっとそれを引きずってしまったりします。
否定された経験がせっかくの才能を潰してしまったら、とても残念ですよね。
もしこれを読んでいる方の中にADHDの家族や友人を持つ人がいたら、必要な場面でぜひフォローをしていただけると嬉しいです。
天才ではない普通のADHDの人だって多い
ADHDの人の中には高い発想力を持って才能を発揮する人もいますが、その一方で普通の人もとても多いです。
また、困りごとが多くて才能を発揮するどころではないという人もいるはずです。
ADHDだからといって必ず天才であるとは限りませんし、生きる上で天才である必要もありません。
それに、天才といわれる人であっても、周りの人のフォローがなければ成功できなかった可能性があります。
そのため、当事者自身も周りの人も過度に期待したりせず、「いつか花が開いたらいいな…」とのんびり考えることが大事かもしれません。
また、ADHDの特性について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を覗いていただければと思います。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
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