こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
近年、LGBTQに対する理解が日本でも深まり、性別の多様性が認められる社会となりつつありますよね。
実際、性別は必ずしも男女の枠組みの中でとらえられるものではありません。
「男でも女でもない」という性別も、当然存在すると私は思います。
今回の記事では、そんな多様な性別のひとつである「中性」についてお話ししていこうと思います。
中性とはどんな性別か
さっそく本題に入ります。
中性とは「男でも女でもない」という性別のうち「男と女の中間」に性自認が存在する人のことです。
いわゆる「男性らしい」感じ方と「女性らしい」感じ方がちょうど半々くらい、それが中性であると考えれば良いでしょう。
よく「中性的な顔立ちの人」なんて言ったりしますよね。
これは見た目を表現する言葉なので、ジェンダーとしての中性とは少し定義が違いますが、どちらともつかないという意味では似ています。
そのため「中性がイメージできない」という人は、中性的な顔立ちのイメージで「男性と女性の中間くらい」と考えると、おおむね間違いはないでしょう。
中性の人とはどんな人なのか
それでは、中性の人とは具体的にどんな人なのでしょうか。
客観的に見て分かる特徴などがあると、理解が深まりそうですよね。
その点について詳しく解説していきます。
好きになる性別は?
中性の人はどんな性別の人を好きになると思いますか?
「男女どちらも好きになるのでは」
「同性を好きになるレズビアンやゲイだったりして」
「中性の人は中性の人どうしで恋愛するのかも」
いろんな考えがあると思います。
しかし実は、これらは全て正解であり、不正解であるともいえるのです。
中性は、自分をどのような性別であると認識しているか、つまり性自認の話です。
性自認と性的指向(恋愛のあり方)は全く別のパラメーターなので、たとえば「中性の人はみんなバイセクシュアルだ」というようなことはありません。
極端な話、恋愛をしない中性の人だっているでしょう。
そのため、好きになる性別をもとに中性かどうかを判別することはできないのです。
服装はどんな感じ?
続いて、中性の人の服装についてです。
中性というからには、やはり中性的なファッションをしているのでしょうか。
トランスジェンダーのように異性装をしているイメージがある方もいるかもしれません。
しかし、このようなイメージも全て正解であり、不正解です。
中性の人が、自分の服装をどのように表現するかは、その人の趣味や価値観によります。
もちろん、中性的でジェンダーレスなファッションを楽しんでいる当事者も多いでしょう。
しかし、普通に体の性別に合った服装で生活している人もいますし、女装・男装という形で自分のジェンダーを表現する人もいます。
そのため、中性だからといって「こういう服装だ」と限定できません。
分かりやすく説明すると、女性の中でも、スカートが好きな人・パンツスタイルが好きな人・ゴスロリ・地雷系…など、さまざまなファッションが考えられますよね。
中性の人の服装も、それと全く同じことなのです。
自分が中性かどうかの診断方法について
中性は、恋愛対象とも服装とも関係ないということが分かりました。
それでは、中性かどうかはどのような基準で決めるのでしょうか?
これについては、実は中性かどうかを決める客観的な基準はないのです。
強いていうなら「自分が中性だと思ったら中性」というのが答えになるでしょう。
そのため、診断方法は自分の主観でどう感じているかです。
ただ、ひとつの目安として「今の自分の戸籍上の性別に違和感があるかどうか」ということが挙げられると思います。
「違和感があるけれど、トランスジェンダーという感じでもないな」という人は、もしかしたら中性かもしれません。
中性とXジェンダーの違いとは
ここまでの説明を読んで、セクマイにある程度詳しい人は「それってXジェンダーと何が違うの?」と思うかもしれません。
Xジェンダーは「男でも女でもない性別」の総称です。
中性もXジェンダーのひとつですが、Xジェンダーにはほかにも「無性」「両性」「不定性」があります。
無性とは、自分に性別なんてないと感じる状態。
両性とは、自分は男性でもあり女性でもあると感じる状態。
そして不定性とは、性自認が男性と女性の間で揺らぎ、定まっていない状態です。
そのため、Xジェンダーの人全員が中性とは限らないのですね。
Xジェンダーについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、気になる方はあわせて読んでいただければと思います。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
中性は自分の心のあり方のひとつ
「中性だからこう」という決まりはありませんし、中性かどうかの診断基準も存在しません。
そのため私は、中性という性別は、言ってみれば心のあり方のひとつだと思っています。
自分が中性だと思ったら中性だし、時が経つうちに「やっぱり違うな」と思ったら中性ではなくなります。
性自認とはそれくらいあやふやなものですが、大切なのは「自分が自分らしく生きること」ではないでしょうか。
セクシュアリティは診断することが全てではなく、自分について知るきっかけとして捉えるのもおすすめですよ。
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