こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
今回はADHDのセルフチェックについて解説しようと思います。
ADHDとは、注意欠如・多動症と呼ばれる発達障害のひとつで、私自身ADHDとして診断されています。
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この障害を抱えていると、特性ゆえに生活に困難を感じることが多いため、場合によっては心療内科や精神科といった医療機関で相談することが重要になってきます。
とはいえ「もしかしたらADHDかも?」程度の気持ちでクリニックに行くのは、なかなか気が引けてしまうという方も多いかもしれません。
そこで、ADHDのセルフチェックが可能なサイトをご紹介します。
そもそもADHDとは?
「最近よくADHDという言葉を耳にするけれど、そもそもADHDが何なのかよく分からない」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、まずはADHDについて、当事者としての視点から軽く解説しようと思います。
もう既にある程度の知識がある方は、読み飛ばしていただいて構いません。
ADHDとは、先ほども書いたように「注意欠如・多動症」のことです。
具体的には、不注意な行動が目立ったり、集中力にムラがあったりなどの症状が見られます。
それゆえに、子供のうちは学校で叱られることが多かったり、大人になると仕事に困難を抱えて障害が発覚することが多いといわれます。
参考までに、精神疾患の診断マニュアルである「DSM-5」に記載されている症状例を引用します。
長いので、さらりと見てみてください。
不注意症状:
・細部に注意を払わない,または学業課題やその他の活動を行う際にケアレスミスをする
・学校での課題または遊びの最中に注意を維持することが困難である
・直接話しかけられても聴いていないように見える
・指示に従わず,課題を最後までやり遂げない
・課題や活動を順序立てることが困難である
・持続的な精神的努力の維持を要する課題に取り組むことを避ける,嫌う,または嫌々行う
・しばしば学校の課題または活動に必要な物を失くす
・容易に注意をそらされる
・日常生活でもの忘れが多い
多動性・衝動性症状:
・手足をそわそわと動かしたり,身をよじったりすることが多い
・教室内またはその他の場所で席を離れることが多い
・不適切な状況で走り回ったり高い所に登ったりすることがよくある
・静かに遊ぶことが困難である
・じっとしていることができず,エンジンで動かされているような行動を示すことが多い
・過度のおしゃべりが多い
・質問が終わる前に衝動的に答えを口走ることが多い
・順番を待てないことが多い
・他者の行為を遮ったり,邪魔をしたりすることが多いMSD Manuals
私自身、小中学生時代を思い返すと、当てはまるものが多いです。
得意なことと苦手なことの差が激しく、悩んだ記憶があります。
これらの診断基準をすべて満たしている必要はありませんが、傾向としてこのような特徴があることは把握しておくと良いでしょう。
ADHDのセルフチェックシートがあるサイト3選
前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題に入ります。
先ほど引用したDSM-5の診断基準を見ても、どの程度当てはまったらADHDを疑う必要があるのかなど、分からないことも多いでしょう。
「子供時代のことをあまり覚えていないけれど、ADHDかもしれないと感じて不安…」という方も少なくないはずです。
そこで、より分かりやすいADHDのセルフチェックシートがあるサイトを3つご紹介します。
どれも、アンケート感覚で回答を入力するだけで結果が分かるので、ぜひ参考にしてみてください。
銀座心療内科クリニック「ADHDのセルフチェック」
銀座心療内科クリニックの「ADHDのセルフチェック」は、以下のリンクからアクセスしてください。
https://www.ginza-pm.com/selfcheck_adhd.html
DSM-5の診断基準が子供向けのものだったのに対し、このセルフチェックシートは、どちらかというと大人のADHDをチェックするのに役立つ内容となっているので、参考となる方は多いでしょう。
河田病院「ADHDのセルフチェックシート」
続いて、河田病院の「ADHDのセルフチェックシート」です。
以下のリンクからアクセスしてください。
https://www.kawada.or.jp/self_check/developmental_disorder/
質問の内容自体は、銀座心療内科クリニックのものと同じです。
ブラウザの環境によっては、銀座心療内科クリニックのセルフチェックが正常に動作しないことも考えられます。
そのような場合は、こちらのサイトを試してみてください。
六本木クリニック「ADHD・発達障害チェック(注意欠陥多動性障害テスト)」
最後に、六本木クリニックの「ADHD・発達障害チェック(注意欠陥多動性障害テスト)」です。
以下のリンクからアクセスしてください。
https://www.roppongi-clinic.jp/adhd-check/
このテストも、前半部分は銀座心療内科クリニック・河田病院のものと同じです。
ただ、後半に質問がいくつか追加されています。
そのため、より詳しいチェックをしたいという方は、六本木クリニックのものを利用すると良いでしょう。
ADHDのセルフチェックだけで診断は確定しない
注意すべきなのは、ADHDのセルフチェックだけで診断が確定するわけではないということです。
これは、各クリニックのサイトにも注意書きとして書かれています。
というのも、セルフチェックで「ADHDの可能性あり」と出ても、実はうつ病など別の病気で注意力が散漫になっていた…というケースも考えられるからです。
逆に「ADHDの可能性は低い」という結果であっても、医師が時間をかけてヒアリングすることで、ADHDの診断が降りることもあるでしょう。
今回紹介したセルフチェックシートは、あくまでも受診の目安として利用したり、医師に的確に状況を伝えるために役立ててください。
ADHDのセルフチェックだけで自分の障害の有無を決めつけるのはNG!
ADHDを疑ったら必ず医療機関を受診しよう
ADHDをセルフチェックできるサイトはいくつかありますが、それは診断を確定するためのものではありません。
症状に応じて、必要な支援や治療を受けるためには、医療機関を受診することが大切です。
自分にADHDの傾向があるかどうかを把握することは大事ですが、それだけで「ADHDなのだ」と自己診断するのは非常に危険です。
迷った場合は医師の診療に頼って、自分の症状と向き合っていくようにしましょう。
また、ADHDを含め、大人の発達障害として診断されたときに役立つ本を以下の記事でご紹介しています。
もしADHDと診断されて悩んでしまった場合は、ぜひチェックしてみてください。
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