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ADHDの子供はなぜおしゃべりが止まらない?当事者が振り返るその理由

こんにちは、結城ぱいんです。

はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。

 

昨日、同居人と夕飯を食べてる時に会話していたら「君、喋りすぎじゃない?」といわれました。

それでふと思ったのですが、ADHDがあるとおしゃべりが止まらない人が多いのではないでしょうか

特に子供はその傾向が強いと思います。

私は親に止められても先生に叱られても延々と喋り続ける子供でした。

 

でも、何でそんなに喋ってばかりだったのか考えると、一応私にも理由はあったのです

今回は、ADHDの子供のおしゃべりが止まらない心理について、自分の考えを書いてみます。

 

おしゃべりが止まらないのはADHDの特徴のひとつ

 

記事を書くにあたっていろいろ調べていたところ、そもそもおしゃべりが止まらないのはADHDの特徴のひとつといわれているらしいです。

 

静かにしていなければならない場面でしゃべり続ける。

始業式や終業式、法事など、静かにしていなければならないのにしゃべり続け、注意されるとはっと気づいて静かになるが、すぐに忘れてまたしゃべりはじめてしまう。

知って向き合うADHD

 

これを見て、私の小学生時代のことそのまんまだと思いました!

 

今は大人になったので流石にTPOも考えているつもりですが、気を許した人の前だとついペラペラペラペラ…と喋ってしまうのです。

そのため、同居人に何回も嫌な顔をされています。

 

もちろん、嫌な顔をされる程度で済めばいいのですが、行きすぎると人間関係に支障をきたすかもしれません。

特に学校では、それでいじめられたりなどのトラブルもあります。

そのため、対応できるものなら対応した方がいいのではないでしょうか。

 

ここでは私が子供だった頃の心理について書いていくので、ADHDのお子様を持つ方とかの役に立てばと思います。

 

私のおしゃべりが止まらなかった理由

 

今でもたまにおしゃべりが止まらなくなりますが、子供の頃の私のおしゃべりがさらにひどかった理由、それは大きく分けて2つあります。

以下で順に説明していきます。

 

頭の中にいろんな思考がある

 

ADHDのせいか分かりませんが、私は次から次へと頭の中でアイデアが浮かびます!

そしてそれを誰かに伝えたくて仕方ありません。

 

今は大人なので我慢することもできますが、小さい子って、何か思いついたらすぐに「いいこと考えた!」って自慢したがりますよね

その思いつく頻度が高すぎたのかもしれません。

 

相手の気持ちに配慮できない

 

これはADHDよりもアスペルガー寄りの特徴かもしれませんが、私はなかなか相手の気持ちに配慮することができません。

特に小さい頃は自分と他人の区別がうまくつけられず、「自分が話していて楽しいんだから相手も楽しいに違いない」などと思ってしまっていました。

 

また、人の表情もうまく読み取れないので、嫌がっていても気がつかないという問題もあります…。

 

発達障害は様々な合併症状があることが多いとされています。ADHDアスペルガー症候群に関しても、両方の診断を持っているという方も少なくありません。また、それぞれの障害の症状が重なる部分もあります。

LITALICO発達ナビ

 

以上のように、ADHDアスペルガーが合併することは実際多いようなので、相手の気持ちを汲み取れずにおしゃべりが止まらなかったとしても不思議ではありません。

 

ADHDでおしゃべりが止まらない子供への対応



さて、これらの事情を踏まえて、当時の私にはどんな対応をしてもらえると良かったかを考えてみました。

 

発達障害でも人それぞれ特性が違うので全員に当てはまるとは思いませんが、ひとつのヒントにしてもらえると嬉しいです。

 

おしゃべりを聞く方の気持ちを教える

 

会話はやっぱりキャッチボールなので、一方的に聞くばかりだと苦痛に感じる人も多いはずなのですが、子供のうちはなかなかそれが分かりません。

それに、先ほども書いたように「私が楽しいんだから相手も楽しいはず」などと思うこともあります。

そのため、おしゃべりを聞いている側が我慢している可能性について教えてあげるといいのではないでしょうか。

 

ちなみに、自分が喋りすぎると相手に迷惑がかかるということに私が気がついたのは、中学校に入ってしばらくしてからでした…。

こんなことにならないためにも、発達障害のある子供がコミュニケーションについて学ぶのは大事だなって思います。

 

「何時まではおしゃべりしないでね」と伝える

 

学校だけでなく家でもペラペラ喋ってばかりだった私は、親によく「静かにして」と言われていました。

でも、この注意は実は結構ストレスだったのです。

なぜなら、漠然と「静かにして」と言われるだけでは、いつまで我慢していたらいいか分からないから。

パソコンで何か読み込んでいる時に、あと何%か分からないとイライラする、あの現象と同じかもしれません。

 

なので結局静かにはできず、叱られ、自信をなくし…と悪循環でした。

 

今にして思えば、「何時まではおしゃべりしないでね」と言われればもう少し大人しくできたはずです。

ADHDの子供の家庭でのおしゃべりに困っている方は、ちょっと試してみてください。

 

おしゃべりが止まらないのには事情がある

 

というわけで、おしゃべりが止まらないのにはADHDの子供なりの事情があるという話でした。

「そういう症状」だとは言われても、理由が分からないと対応のしようがない方も多いはずです。

でも、今回私がおしゃべりしすぎる時の心理を説明したことで、ADHDの子供の気持ちが少しでも伝わったら嬉しいです。

 

なお、ADHDの特徴については、以下の記事でも書いています。

どちらかというと大人の当事者向けの内容が多いですが、もしよければ参考にしてください。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

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