こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
突然ですが、皆さんは人の顔を見分けることができますか?
「何を言ってるんだ、当たり前なのに」と思う方がきっと多いはずです。
しかし、アスペルガーの私は人の顔を見分けたり、覚えたりすることができません。
今回はその話をしていきたいと思います。
アスペルガーで人の顔が覚えられないのは相貌失認らしい
私が「人の顔を覚えられない」と気がついたのは、通信制高校を卒業してアルバイトをするようになってからでした。
頻繁に会うはずの同僚の顔と名前がいつまで経っても一致させられないし、常連のお客さんも覚えられないのです。
家族や友人など、毎日のように会って雑談をする相手は声や性格で見分けることができます。
でも同僚やお客さんとはあまり雑談をしないので、見た目以外の判断材料がないのです。
すると、全く人を見分けることができません。
これはどうやら相貌失認といって、アスペルガーなどの発達障害の症状だと考えられているみたいです。
(中略)人の顔が覚えられない相貌失認
アスペルガーの方全員にこの症状が当てはまるわけではないと思いますが、相貌失認があると日常生活で困ってしまいます。
アスペルガーでも人の顔を覚えるために頑張った
仕事をする時には「人の顔が覚えられません」で済まないことも多いです。
そのため、私がやってみた対処法を書いていきます。
①顔の特徴をメモする
まず私は、人の顔を覚える能力を向上させるために、関わる人の顔の特徴をメモすることにしました。
「鼻が大きい」「眉が太い」「二重まぶた」「顎が細い」…ものによっては悪口になりかねませんが、そのときは一生懸命だったのです。
結論から言うと、人を見分ける上である程度効果はありましたが、顔を覚えられないという症状そのものは改善しませんでした。
もちろん、メモを暗記することでバイト先で関わる人くらいは名前で呼べるようになったので、多少は役に立っています。
②服装や髪型などに注目する
会ったばかりの人を覚えなければいけない時は、服装や髪型に注目するよう心がけました。
例えば、人間は猫の顔をなかなか見分けることができませんが、柄をもとに個体を判別することはできますよね。
このように、顔以外の特徴に目を向けると、少し人を覚えやすくなります。
ただ、日によって服装は違いますし、髪型を変える方もいるので、その後何度も会う機会がある場合は顔のメモとの合わせ技で頑張りました。
③写真を撮らせてもらう
信頼関係のできた友達には、思い切って「写真を撮らせて!」と頼んだりもしていました。
突然のことで不思議な顔をされるのですが、そこは素直に「アスペルガーで顔が覚えられないから」と説明しました。
嫌がる方に無理を言ったりはしませんが、やっぱり写真があると会う前に顔を確認できるので安心です。
それに、仲の良い人の顔を思い浮かべられないのはやっぱり寂しく思います。
写真を見れば分かるようにしておくと、少し気が楽になりました。
顔が覚えられない症状は治せないけど対処ができる
顔を覚えられるようにいろいろ対処法を試してみた私ですが、やってみて思ったのは「根本的な解決策はないのかもしれない」ということです。
でも、普通は顔なんて覚えられるのが当たり前なので、「アスペルガーの症状だから」「解決策がないから」と言っても、理解してくれない人もいるでしょう。
特にお客さん相手だとそんな事情は説明できませんし、顔を覚えられないせいで失礼だと思われる可能性もあります。
なので、自分なりにこれからも対応を続けていくつもりです。
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