こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
今回は精神科入院の話です。
以前の記事でもお話ししていますが、私は、何回か精神科に入院したことがあります。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
精神科の閉鎖病棟に入院したことのある方や、入院を検討したことのある方は、スタッフから「スマホ禁止」という説明を受けたのではないでしょうか。
実際、多くの精神科でスマホの持ち込みが禁止になっているのは事実のようです。
でも、どうしてスマホ禁止なのか分かりませんよね。
そこで、精神科の閉鎖病棟の看護師さんに、スマホ禁止の理由を聞いてみました。
精神科入院でスマホの持ち込みが禁止の理由4つ
看護師さんによると、精神科に入院する際、スマホの持ち込みが禁止となる理由は、大きく分けて4つあるとのことでした。
その4つを、順に解説していきます。
充電ケーブルが危険だから
まず1つ目は、充電ケーブルが危険だから。
精神科に入院する方は、精神的に不安定な状態にあります。
そのため、人によっては、充電ケーブルを利用して危険な自傷行為をしてしまう可能性があるとのことでした。
私が以前入院していた精神科では、音楽プレイヤーなら持ち込み可能だったのですが、
それも充電ケーブルはナースステーションに預かってもらい、充電するときはその都度お願いする対応となっていました。
ただ、スマホとなると音楽プレイヤーより高価ですし、個人情報がたくさん入っている貴重品でもあります。
充電ケーブルが危険だからといって、預かるのも難しいため、一律で持ち込み禁止となっているようです。
プライバシーを守るため
次に、プライバシーを守るため。
どの診療科でもプライバシーは大切ですが、精神科の病気は特に、まだまだ偏見が多いですよね。
ここで問題となるのが、スマホについているカメラ機能です。
他の患者さんの顔写真が万が一流出してしまったら、その人は大きな損害を受けることになってしまいます。
許可なく人の顔写真を撮ってはいけないのは当たり前ですが、精神科の場合は世間からの偏見がある分、よりシビアにルールを定めなければならないとのことでした。
トラブル防止のため
続いて、トラブル防止のためという理由も挙げられます。
先ほども少し書きましたが、スマホは高価で、個人情報も入っている貴重品です。
それゆえにナースステーションで預かるのも難しいのですが、かといって患者さんに管理を任せると、万が一紛失や盗難が起きた場合に大問題となってしまいます。
これは私も実際に経験があります。
10年以上前、まだガラケーが主流だった頃に、私は初めて精神科に入院したのですが、その時に他の患者さんが勝手に私の病室に入り、私のガラケーを使ってしまいました。
その時は私自身精神的に不安定だったので、びっくりして泣き出してしまったのを覚えています。
そのようなことがあると、やはりスマホ禁止なのは仕方ないかなと思います。
治療の妨げになることがあるから
最後に、治療の妨げになることがあるから。
精神的に不安定な時に、SNSなどでネガティブな情報を見ると、気持ちが落ち込んで治療の上で逆効果となってしまうことがあります。
また、スマホで見る情報に依存気味になると、脳がなかなか休まりません。
精神科の入院は、心と脳を休ませる目的も大きいので、スマホを使うことで脳が疲れてしまっては困ります。
そういう意味で、入院中にゆっくり過ごせるようにするためにも、精神科ではスマホが持ち込み禁止になっているのかもしれませんね。
スマホ禁止の精神科に入院するときの連絡手段は?
気になるのが、スマホ禁止の精神科に入院する時、外部への連絡手段をどうすればいいかです。
特に閉鎖病棟の場合、自由に外に出ることもできないので、スマホがないと外の世界から切り離されたような感覚になってしまいますよね。
しかし、これについては、病棟に電話ボックスが設置されているケースが多いです。
入院時に大金を持ち込むことはできませんが、おやつ・日用品代や電話代など、数千円なら自己責任で所持することができます。
その小銭を利用して、電話ボックスで家族や友人に連絡すれば大丈夫です。
入院前に、連絡したい相手の電話番号をメモしておくと安心ですね。
入院時にスマホが持ち込みできる精神科病院もある
しかし、理由があるとはいえ、スマホはもはや生活必需品のひとつです。
そのため、持ち込めないと困るという方も多いのではないでしょうか。
実は最近は、病状の程度によっては、スマホの持ち込みができる精神科病院も増えているようです。
それは、障害者や病気の患者に対する人権意識が向上したためかもしれません。
スマホが禁止でない病院では、音を出さない・カメラや録音機能を使わない・夜間は電源を切るなど、基本的なルールを守れば問題なく使わせてもらえることが多いそうです。
それに、仮にスマホ禁止の場合であっても、入院患者が暇を持て余すことのないように、娯楽となる本や雑誌、レクリエーションプログラムが用意されている精神科がほとんどです。
さらに、暇つぶしになるものは自分で持ち込むこともできます。
塗り絵や折り紙が個人的におすすめです。
精神科入院時の暇つぶしについては、以下の記事で詳しく紹介しているので、もしよければチェックしてみてください。
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スマホが禁止かどうかは病院に相談を
以上のように、入院時にスマホが禁止の精神科が多いとはいえ、各病院によって対応は異なります。
気になる場合は、入院前に病院に相談しておくと安心でしょう。
また、他にも、ひも類・刃物など、持ち込み禁止の物品はいくつかあります。
快適な入院生活を送り、ゆっくり気持ちを休めるためにも、事前に持ち込み禁止のものは把握しておいて、代替品を用意しておくといいですね。
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