こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
自己紹介のページでも書きましたが、私は双極性障害という病気を抱えています。
発症したのは高校生の時で、当時は「うつ病」と診断されていました。
受験を意識し始めた大事な時期に病気になったという事実は深刻で、私はすごく追い詰められました。
毎日気分が落ち込んで辛いのはもちろん、勉強する上でも集中力や思考力の低下に悩んだのです。
今回はその時の話をしてみようと思います。
うつ状態だと集中力低下により勉強できなくなる?
うつ病にしろ双極性障害にしろ、うつ状態を経験するという点では同じです。
そして、うつ状態の症状のひとつに「作業効率の低下」が挙げられます。
うつ病など、メンタルヘルスが不調に陥ると、作業効率が著しく低下してしまうと言われています。
その原因は主に「集中力の低下」「思考力の分散」「記憶力の低下」「理解力の低下」にあります。
引用元は復職支援のサイトですが、勉強や受験の場合でも、これらの症状が出れば困るのは当然でしょう。
メンタルの不調がきっかけで勉強できなくなったとしても、それは決して甘えではないのです。
勉強できなくなった時のエピソード
それでは、そもそも「うつで勉強できない」とはどのような状態なのでしょうか。
私が経験したエピソードを3つ挙げます。
勉強に長時間集中できない
私はADHDもあり、元から集中力にはばらつきのある方でしたが、理科や数学など自分の好きな科目の勉強なら頑張れました。
でも、病気を発症してうつ状態になってからというもの、科目に関係なく全然勉強に集中できなくなってしまったのです。
うまく説明できないのですが、考えがまとまらない感じというか、思考が邪魔される感じというか…。
気合いで何時間も机に向かって勉強することもありましたが、日が暮れたのに3ページしか進んでいないという経験もしました。
集中力の重要性と同時に、うつ状態の怖さを思い知りました。
簡単な計算問題が解けない
集中できないだけでなく、前だったらスラスラ解けたはずの問題も解けなくなりました。
発症当時の日記を見ると、こんなことが書いてあります。
「中学1年生の方程式が解けない」
「桁数の多い足し算ができない」
当時の私は高校生。
できて当たり前だと思っていたレベルの勉強が、できなくなったのです。
これも本当に辛かったです。
問題文の意味が理解できない
国語に至っては、問題文すらまともに読めませんでした。
物語文や評論文が出題されても、どんな意味なのか全く読み取れなくなったのです。
日本語が分からないっておかしいですよね…。
でも、これは本当に経験したことです。
ひとつひとつの単語の意味はわかるのに、文章全体を読むと何の話なのか理解できない…。
模試の日はあまりに辛くて、試験中に泣き出したこともあるほどです。
うつ状態で勉強に集中できなくなったその後
こんな状態が続いたので、私はすっかり勉強が嫌になってしまいました。
元々はそれなりに成績もいい方で、いわゆる「優等生タイプ」だったはずですが、落ちこぼれてしまって生活がひっくり返りました。
ただ、それでもとりあえず私は生きています!
うつ状態で勉強に集中できなくなった私が、それからどう変わったかを少しお話しします。
自分に学力を求めるのをやめた
学校内で優等生として扱われていたため、私は「勉強をするのは当然だ」と思っていたし、「周りの人も自分に学力を求めている」とも思っていました。
でも、それは自分にプレッシャーをかける行為に他なりません。
うつ状態で勉強ができなくなって、頑張るのも嫌になっていたにもかかわらず、「勉強しなきゃ」と自分を追い詰める状況…。
メンタルはどんどんボロボロになっていきます。
しかし、ある時を境に自分に学力を求めるのをやめ、高校も単位を取得しやすい通信制に転学させてもらいました。
「学力がなくても、別に生活はしていける!」
そうやって開き直るようになってから、少しは楽になったんじゃないかなと感じます。
勉強以外に集中できることを探した
勉強を諦めた私ですが、同時に勉強以外に集中できることを探しはじめました。
うつ状態の時は他のことに集中するのも大変ですが、編み物やゲームはいい気晴らしになったと思います。
編み物は単純作業の繰り返しで、没頭して嫌なことを忘れられるし、ゲームも暇つぶしになるし。
気持ちに余裕のある日は、ギターの練習も始めました。
バレーコードが難しくて挫折してしまいましたが、そういうチャレンジも楽しいものでした。
世の中の受験生と比べると生ぬるい高校生活でしたが、好きなことをやる時間も私に必要だったと今は思います。
受験や勉強へのプレッシャーを手放したら楽になった!
うつ状態で勉強できなくなっても死んだりはしない
勉強に集中できなくなったら、どうしても「人生の終わり」と思ってしまうかもしれません。
でも、実際はそうではありませんでした。
通信制高校でも高卒として働けますし、大学は何歳になっても入学できます。
確かに回り道な感じはしますが、それもまた人生かなと思います。
うつ状態で苦しむ人には受け入れがたいことかもしれませんが、それでも「勉強できなくなったところで死にはしない」と言わせてください。
ちなみに、私は最近ちょっとずつ回復してきたので、去年お試しで放送大学の科目履修生になってみました。
放送大学というのは学費の安い通信制大学なのですが、そうやってマイペースに勉強を続ける道もあるのです。
ちなみに、精神疾患を発症してしまうと不登校になるケースも少なくないと思いますが、学校に行けず悩んでいる方はぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
読んでいただき、ありがとうございました。
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