こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
私は発達障害を抱えており、ADHDとアスペルガー症候群を診断されていますが、幼少期の記憶をたどると「ほとんど本を読んで過ごしていた」ということだけが思い出されます。
実際、ネットで調べてみると、アスペルガーの子供が本ばかり読んでいることに、不安を抱えている親御さんもいらっしゃるようです。
そこでこの記事では、アスペルガーと読書についてお話していこうと思います。
- アスペルガーの子供は本ばかり読む?
- 本ばかり読んでしまう理由
- それでもやがて人と接する楽しさを覚えられた
- 障害による症状は年齢とともに和らぐこともある
- アスペルガーの子供の読書を否定しないで
- アスペルガーで本ばかり読むのは悪いことではない
アスペルガーの子供は本ばかり読む?
アスペルガーと一括りにしても、人によって症状はさまざまです。
そのため、一概には言えない部分も大きいのですが、もしかしたら一般の子に比べて本を読むことを好むこともあるかもしれません。
実際、私の幼少期もまさにその通りでした。
周りの友達が外で遊んでいる間、私は図書館や本屋で何時間も過ごしていたのです。
本ばかり読んでしまう理由
なぜアスペルガーの子は本に惹かれるのでしょうか?
いくつか考えられる理由があります。
自分の世界に閉じこもれるから
アスペルガーの子は、社会的なコミュニケーションや感覚刺激を過敏に感じ取ってしまう場合が多く、周囲の環境にストレスを感じることがあります。
本を読むことは、そのようなストレスから逃れ、自分だけの安全な空間を作り出すことにほかなりません。
そのため、本ばかり読むことによって、自分の世界を大切にしているのです。
誰も自分を傷つけないから
現実世界の人間関係は複雑で、時に傷つくこともあります。
アスペルガーを抱えていると、特に強く傷つくこともあるでしょう。
しかし、本の中の人物は、常に優しく、理解してくれる存在です。
アスペルガーの子にとって、本の世界は、ありのままの自分を受け入れてくれる安心できる場所なのです。
気に入った文章を繰り返し読みたいから
アスペルガーの子は、こだわりが強い傾向があります。
それゆえか、本の中で気に入った文章を見つけると、何度も繰り返し読むことがあります。
それは、言葉の響きやリズムを楽しむためだったり、内容を深く理解するためだったりします。
それでもやがて人と接する楽しさを覚えられた
もちろん、本を読むことばかりでは、社会性を身につけることはできません。
しかし、私の場合は、読書を通して培った想像力や語彙力は、後に友人とコミュニケーションを取る際に役立ちました。
また、本の中で出会った様々な人物像は、人間関係を築くための参考になりました。
誰しも時間をかけて、少しずつ人と接する機会を増やすことで、次第に友人との触れ合いを楽しむことができるようになるものです。
今では、読書を通して得た知識や経験を活かして、多くの人と交流しています。
読書サークルなども楽しんでいます。
障害による症状は年齢とともに和らぐこともある
アスペルガー症候群は、決して治る障害ではありません。
しかし、適切な療育や支援を受けることで、症状を改善したり、社会生活に適応したりすることが可能です。
また、成長とともに、症状が和らぐこともあります。
小さい頃は頑固で、人と関わろうとしなかったとしても、成長するにつれて社会性を身につけるようになるケースも多いでしょう。
個人的な考えとしては、アスペルガーの子供が本を読みたがるなら、好きなだけ読ませてあげるのがいいのではないかと思います。
アスペルガーの子供の読書を否定しないで
もし、あなたの子供が本ばかり読んでいて、人と関わらないことに不安を感じているとしても、どうか焦らないでほしいと私は思います。
なぜなら、読書はアスペルガーの子にとって、心を豊かにし、自己肯定感を高める大切な活動だからです。
読書を通じて、人との適切な関わり方を学ぶこともあるでしょう。
子供のペースに合わせ、無理強いせず、読書を通して様々なことを学べる環境を与えてあげてほしいです。
そして、いつかきっと、子供は自分の力で人と触れ合える楽しさを発見するはずです。
アスペルガーで本ばかり読むのは悪いことではない
アスペルガーの子が本ばかり読むのは、決して悪いことではありません。
むしろ、読書はアスペルガーの子にとって、世界を理解し、自分自身を成長させるための大切なツールだと私は考えています。
親御さんは、子供の読書を否定することなく、子供のペースに合わせ、読書を通して様々なことを学べる環境を与えてあげましょう。
そうすることで、子供はいつかきっと、自分の力で人と触れ合える楽しさを発見し、社会の中で充実した生活を送ることができるようになるはずですよ。
発達障害の子の成長をサポートするうえでは、こちらの本が役に立つと思いました。
スケジュール管理や体調管理の方法など、自分が小中学生だったころに知りたかったことがたくさん書かれているので、親子で参考にしていただければと思います。
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