こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
私はアスペルガー症候群と診断されていますが、アスペルガーを抱えていると、周囲とのコミュニケーションや社会生活の中で、様々な困難を経験します。
その結果、マイナス思考に陥ってしまうことも少なくありません。
私もかつて、アスペルガー症候群による特性が原因で、周囲とのズレや失敗を繰り返し、強い劣等感や自己否定に苦しんでいた時期がありました。
しかし、自分自身を理解し、適切な対処法を実践することで、マイナス思考を克服し、前向きな生活を送れるようになったように感じています。
今回の記事では、アスペルガー症候群の人がマイナス思考に陥ってしまう理由と、そこから脱却するために私が実際に取り組んだことをご紹介します。
- アスペルガー症候群とマイナス思考の関係は?
- マイナス思考の原因を探る
- マイナス思考から脱却するには認知の改善が鍵
- アスペルガーでも自分らしい生き方を見つけよう
- アスペルガー由来のマイナス思考は改善できる
アスペルガー症候群とマイナス思考の関係は?
アスペルガー症候群の人は、そもそもなぜマイナス思考に陥ってしまうことがあるのでしょうか?
偶然マイナス思考な性格であるだけとは限らず、障害に由来する特性から来ていると私は思います。
- コミュニケーションの困難
- 社会性の理解不足
- 感覚過敏によるストレス
- こだわり
- 失敗への恐怖
思い当たることがある方も多いのではないでしょうか。
これらの特性によって、周囲とのコミュニケーションでトラブルが発生したり、社会生活の中でうまく立ち回れなかったりすることがあります。
その結果、自己肯定感が低下し、マイナス思考に陥ってしまうのだと考えられます。
マイナス思考の原因を探る
マイナス思考を克服するためには、まずその原因を探ることが重要です。
原因として、考えられる要素はたくさんあります。
たとえば、過去の経験。
昔の過去の失敗やトラウマが、現在の思考に影響を与えている人は多いのではないでしょうか。
また、完璧主義が行き過ぎてしまい、達成できない自分に失望してしまうこともあります。
そうすると自分の能力や価値を信用できなくなり、自己否定につながります。
周囲の評価を気にして、身動きが取れなくなってしまう人もいるでしょう。
アスペルガーの症状の特性がマイナス思考につながりやすい!
マイナス思考から脱却するには認知の改善が鍵
マイナス思考の原因が分かれば、思考の癖を修正するための対策を講じることができます。
以下は、実際に私が試してみたことです。
認知行動療法を受ける
認知行動療法とは、思考と行動の関係を理解し、思考パターンを修正していく治療のことです。
精神科のカウンセリングで、認知行動療法を受けることができます。
認知行動療法は、最初は「自分には必要ない」と思っていたのですが、カウンセラーさんと対話していく中で、自分自身の中にある「考え方の歪み」に気がつくようになりました。
自分の場合の歪みは、たとえば「〜ねばならない」という考え方です。
私は、その思考にずっと囚われてきて、苦しんでいたのだと分かりました。
自己肯定感を高める
自己肯定感というと、自尊心やプライドと同じように思う方もいるかもしれません。
でも、自己肯定感の本質は、自分自身を大切にすることです。
失敗もある、できないことも多いかもしれない…それでも、自分は「ありのままでいい」。
そう考えられることが、適切な自己肯定感ではないでしょうか。
認知行動療法と合わせて、少しずつ自己肯定感を高めていけると理想的だと思います。
気分転換をする
どうしてもマイナス思考に陥って、ぐるぐると同じことを考えてしまう…。
そんなときは、思い切って考えるのを一旦やめて、気分転換をすることが大切です。
たとえば、ゲームをしたり、趣味に打ち込んだり。
根本的な解決にはならないかもしれませんが、その瞬間の苦しみを手放すには有効なので、適度に息抜きができるといいですね。
アスペルガーでも自分らしい生き方を見つけよう
アスペルガー症候群の人は、周囲と同じように生きようとすると、無理をしてストレスを溜めてしまうことがあります。
私は、周りと同調すれば生きやすくなると思っていた時期がありましたが、それは間違いだと気づきました。
周りと協力して、適切な関係を築く必要はありますが、無理に同じことをする必要はありません。
自分の得意なことや好きなことを活かしつつ、無理せず、自分のペースで生活することが大切です。
また、認知行動療法によって思考パターンの癖を変えていくと同時に、自分の価値観を自分で尊重してあげることも、自分らしさをいい意味で発揮するために必要なことです。
アスペルガー由来のマイナス思考は改善できる
アスペルガー症候群によるマイナス思考は、決して克服できないものではありません。
少なくとも私は、医師やカウンセラーの力を借りて、マイナス思考から脱却できたように思います。
すると、灰色だった毎日が輝いてきたように感じられるのです。
自分自身を理解し、適切な対処法を実践することで、前向きな生活を送っていきましょう。
また、アスペルガー含め、発達障害の方が生きやすくなるための方法が書かれた本を、以下の記事で紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
yuukipine-lifelog.hatenablog.com
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