こんにちは、結城ぱいんです。
はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。
私はADHD・アスペルガー症候群といった発達障害を抱えていますが、自分の幼少期を思い返すと「素直に謝らない」ということで怒られていたことが多いように思います。
実際に調べてみると「ごめんなさい」を言えないことでトラブルを起こしてしまう発達障害の子は少なくないようです。
そこで「元・謝れない子」だった当事者の私の視点から、発達障害の子がごめんなさいを言えるようになる方法を考えてみました。
悩んでいる親御さんの参考になればと思います。
- 発達障害の子の中には「ごめんなさい」が言えない子もいる
- 発達障害の子が「ごめんなさい」を言えない理由
- 発達障害の子が謝れるようになるには
- 「ごめんなさい」を言えることは発達障害者にとって大事
- ごめんなさいが言えない子にこそ寄り添うことが大切
発達障害の子の中には「ごめんなさい」が言えない子もいる
発達障害の子は、一般の子と比べてコミュニケーションや社会性において様々な違いが見られることがあります。
その症状のあらわれとして「ごめんなさい」が言えないという子も多いのではないでしょうか。
冒頭でお話しした通り、私自身発達障害で、小さい頃は悪いことをしてもなかなか謝ることができませんでした。
友達と喧嘩をしたり、おもちゃを壊してしまったりしても、目を合わせて「ごめんなさい」と言えなかったのです。
幼稚園や小学校の先生には、それを「意地っ張りな性格」というように解釈されていたかもしれません。
しかし、私はそんなつもりではなく、ただ自分を守ることで精一杯だったのです。
発達障害の子が「ごめんなさい」を言えない理由
発達障害の子が「ごめんなさい」を言えない理由はいくつか考えられます。
自分の経験から、思い当たるものを挙げてみます。
叱られるのが怖いから
発達障害の子の中は、叱られることに対して強い恐怖を感じる子が多くいます。
それは発達障害の特性と関係があり、怒声などの大きな音に対して普通の子より過敏に反応して、トラウマのようになってしまうからです。
そのため、悪いことをしても謝ると叱られると思って、謝ることができない場合があります。
自分が失敗したことを認めたくないから
中には、自分の失敗をなかなか認めたがらない発達障害の子もいると思います。
そのため、悪いことをしても、自分が悪いことをしたことを認めたくなくて、謝れなくなってしまいます。
発達障害を抱えていると、他の子よりも得意・不得意の差が激しく、毎日が失敗の連続です。
そして、失敗したことに気がつくと、ひどく落ち込みます。
そんな経験を重ねるうち、自分の失敗自体をなかったことにしたくなってしまうのです。
謝らなければいけない理由を理解していないから
発達障害があると、社会的なルールやマナーを理解するのが苦手という子も少なくありません。
そのため、悪いことをしても、それが悪いことだと認識していない可能性があります。
何がいけないのかを理解できていなければ、発達障害でなくとも、誰しも「謝りたくない」と思うでしょう。
このようなパターンでは、叱ったり怒ったりするよりも先に、社会や集団での決まりごとを教えることが大切だと思います。
発達障害の子が謝れるようになるには
このように、謝れないのは単に性格が悪いのではなく、発達障害の子なりの理由があるのです。
しかし、いつまでも「ごめんなさい」が言えないままだと、周囲とトラブルを起こしてしまいます。
そのようなときは、ただ「謝りなさい」と叱るより、一人ひとりに合った教育が大切だと思います。
なぜ謝らなければいけないかを教える
まずは、悪いことをしたときにどうして謝らなければならないのかを、丁寧に教えることが大切です。
相手の気持ちや状況を説明し、謝ることが相手に許してもらうための第一歩であることを伝えましょう。
謝ることで、トラブルが改善するケースが多いということを学習できれば、発達障害の子も素直に「ごめんなさい」が言えるようになるはずです。
ちゃんと謝れたときはそのことを褒める
発達障害の子がちゃんと謝れたときは、そのことを褒めてあげましょう。
もちろん、失敗や悪いことに対しては叱る必要がありますが、それはそれとして「ちゃんとごめんなさいが言えて偉いね」ということは認めてあげることが大事だと思います。
そうすることで、子供は「悪いことをしたら謝る=良いこと」と認識し、次も同じように行動するようになります。
失敗を繰り返さない工夫を一緒に考える
発達障害の子は、その発達の特性から、失敗をしてしまうことがとても多いです。
そのため、子供が同じ失敗を繰り返さないように、一緒に工夫を考えましょう。
例えば、おもちゃを壊しやすい場合は、壊れにくいおもちゃに変えたり、友達と喧嘩しやすい場合は、遊び方を工夫したりするなど、具体的な対策を講じることが大切です。
「失敗して謝れたら、その経験を通して成長でき、失敗しなくなる」「お父さんやお母さんが、失敗しないための応援をしてくれる」と分かれば、失敗も怖くなくなり、謝れるようになるでしょう。
「ごめんなさい」を言えることは発達障害者にとって大事
失敗をしたときに「ごめんなさい」を言えることは、社会生活を送る上でとても大切なことです。
それは障害があってもなくても同じことでしょう。
発達障害の子が「ごめんなさい」を言えるようになることは、周りの人と良い関係を築いたり、社会のルールを守ったりする上で大きな助けになります。
私は、今でも苦手なことが多くて、周りに迷惑をかけてしまうことが多いです。
そんなとき、素直に謝れるようになったことで、社会で平穏に暮らしていけていると感じています。
発達障害の子が、大人になっても周りの助けを受けながら幸せに生きるには、謝罪と感謝を素直に言えることが大切です。
そのためにも、ごめんなさいを言えるようになるよう、応援していけるといいですね。
ごめんなさいが言えない子にこそ寄り添うことが大切
このように、発達障害の子の中には、「ごめんなさい」が言えない子もいます。
その理由は、叱られるのが怖い、自分が失敗したことを認めたくない、謝らなければいけない理由を理解していないなど様々です。
発達障害の子が謝れるようにするには、なぜ謝らなければいけないかを教え、ちゃんと謝れたときは褒め、失敗を繰り返さない工夫を一緒に考えることが大切です。
「ごめんなさい」を言えることは、発達障害者にとって社会生活を送る上でとても大切なことです。
決して焦らず、お子さんの気持ちに寄り添い、少しずつ「ごめんなさい」を言えるようにサポートしていきましょう。
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