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障害年金では暮らせない?年金受給者のリアルな生活

こんにちは、結城ぱいんです。

はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。

 

私は、発達障害精神障害で障害基礎年金2級を受給していて、あとは作業所での工賃が主な収入源となっています。

このブログを読んでいる方の中には、障害年金の申請を検討しているものの、実際に障害年金で生活が可能なのか不安な方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、障害年金での生活についてお話していきます。

 

障害年金受給者のリアルな収入


障害年金は、病気やけがによって働くことが困難になった方に対して、生活を支えるための公的な制度です。

しかし、受給額は障害等級や加入期間によって大きく異なり、多くの方が生活費を十分にまかなえないという悩みを抱えています。

たとえば私の場合は、生まれつきの発達障害のため、初診日が20歳未満だったので、20歳以上で加入する障害厚生年金は利用できません。


障害年金受給者の収入は、大きく分けて以下の2つから構成されます。

 

障害年金


障害等級に応じて月額6万円~20万円程度支給されます。

月額20万円あれば十分だと思うかもしれませんが、実際に20万円支給されるのは、配偶者と子供がいて障害等級が1級など、ごく稀なケースです。

独身で子供のいない私の場合は、月額6万5000円前後です。

 

その他の収入

 

働ける方であれば、給与や事業所得、アルバイト収入などが加算されます。

私は就労継続支援、いわゆる作業所に行っているので、その工賃と障害年金を合わせてギリギリ生活ができる程度です。

 

障害年金だけで暮らすことはできる?

 

結論から言うと、障害年金だけで生活するのは非常に困難です。

実質、障害年金だけでは暮らせないと言っても過言ではないでしょう。


先ほども書いたように、私の障害年金の受給額は、月額6万5000円前後です。

それに対して、たとえば私の住んでいる名古屋市だと、生活保護の生活扶助基準額(家賃を除いた、純粋に生活に必要なお金)は約7万6000円です。

持ち家の方なら、節約を徹底することでギリギリ生活できる可能性はあるものの、心身への負担が大きくなり、生活の質が低下するリスクもあります。

 

障害年金で暮らせないときに利用できる制度

 

障害年金だけでは生活が難しく、暮らせないと感じる場合は、以下のような制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。

 

生活保護

 

生活保護制度は、最低限度の生活を保障するための公的な制度です。

障害年金を含めた収入が基準額を下回る場合に申請できます。

 

就労継続支援

 

就労継続支援は、障害のある方が就労を継続するための支援制度です。

いわゆる「作業所」と呼ばれている施設がそれにあたります。

就労に必要な訓練や職場環境の整備などをサポートします。

 

傷病手当金


傷病手当金は、病気やけがで一定期間働けなくなった場合に、健康保険から支給される給付金です。

ただし、障害厚生年金と同時に受給すると、傷病手当はその分減額されてしまいます

障害基礎年金のみ受給する場合は、関係ありません。

 

いま生活に困っている人は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

障害年金での生活はどんな感じ?

 

障害年金受給者の生活は、障害の程度や経済状況によって大きく異なります。

私が作業所で感じる印象としては、多くの方が、収入の少なさに不安を感じながら、節約に励んだり、家族の援助を受けながら生活しているようです。

また、就労を希望していても、障害の程度によっては希望に沿った仕事を見つけられないという課題もあるようです。

 

近年では、障害年金受給者向けの情報サイトも増えているようで、同じ境遇の人と交流したり、情報収集したりすることができます。

そのようなコンテンツを活用していくことで、暮らしやすくはなるでしょう。

 

障害年金だけでは暮らせないのでほかの制度を活用しよう

 

障害年金は、生活を支える重要な制度ですが、それだけで暮らすのは困難な場合が多いです。

生活保護や就労継続支援など、他の制度を併用することで、経済的な負担を軽減することができます。

障害年金を受給している人や、これから受給しようと検討している人は、積極的に情報収集を行い、自分に合った支援制度を活用することが大切ですね。

 

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