生きづらさの取扱説明書

みんなで「生き方」を考える場所

発達障害(ADHD・アスペルガー)のバイト面接対策!私が試した3ステップ

こんにちは、結城ぱいんです。

はじめましての方は、ごあいさつもぜひ覗いてください。

 

私はADHDアスペルガーを抱える発達障害者として、アルバイトであれこれと失敗をしてきた過去があります。

でも、アルバイトができたのは、面接を何とか突破できたからこそ。

その経験のおかげで、迷惑をかけ注意されながらも、頑張ろうと思えました。

 

今回は、発達障害がある方が就労する際の面接対策についてお話ししていきたいと思います。

 

f:id:yuuki-pine:20220128204552j:plain

オープン就労・クローズ就労とは

 

まず初めに、発達障害者が就労をする場合、オープン就労とクローズ就労の2種類があるというお話をしたいと思います。

知っている方は読み飛ばしていただいても大丈夫です。

 

この2種類の違いは障害を相手に伝えるかどうかで、オープンは障害を知らせて障害者雇用で雇ってもらうこと、クローズは障害を知らせないことです。

 

オープン就労のメリットは様々なサイトで説明されていますが、大体こんな感じです。

 

  • 通院や服薬の必要性を考慮してもらえる
  • 障害について理解が得やすい
  • 働く上での配慮を相談できる

 

一方、クローズ就労にもメリットがあります。

 

  • 障害者雇用の求人より業種や職種の幅が広い
  • 賃金が高い傾向にある

 

ちなみに私は今までクローズ就労しかしたことがありませんが、苦労しつつも何とか仕事はできました。

今回の記事はクローズ就労の話として読んでください。

 

ただ、今思い返すと働く上で困難が多かったのは事実なので、人に勧めるとしたらオープン就労かもしれません。

障害者手帳を取得してオープン就労をすることについては、以下の記事の後半でお話ししています。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

ADHDアスペルガーなどの発達障害がある場合の面接準備

f:id:yuuki-pine:20220126231126j:plain

 

さて、発達障害がある場合の面接準備と大げさに書きましたが、実は普通の人がやるような対策と一緒のことしかやっていません!

バイト求人サイトなどで、面接対策として「自己分析をしておこう」というアドバイスがありますよね。

 

私は発達障害があるので、その自己分析を「ADHDアスペルガー症候群の特性を理解すること」だと捉えてみたのです。

 

①自分の特性をリストアップする

 

まずは発達障害についてあらためて調べて、自分に当てはまると感じる特性をリストアップしてみました。

精神科・心療内科のサイトや、就労移行支援のコラムなどを読むと分かりやすかったです。

 

②必要な配慮を整理する

 

次に、リストアップしたそれぞれの特性について、必要な配慮を整理してみました。

例えば「コミュニケーションが苦手→お客さんの少ない時間帯のシフト希望」「一度にたくさんのことができない→なるべく黙々とできる作業を割り振ってもらう」という感じです。

 

③面接先について調べる

 

また、私は面接でヘマをやる自信があったので、それをカバーするために面接先について人一倍たくさん調べました

変なことを言ったとしても、下調べをしていて仕事内容について理解があれば、いいイメージを持ってもらえると思ったからです。

 

Check!

対策を考える前に念入りな準備をしておくとスムーズ!

 

バイト面接本番に向けての対策

f:id:yuuki-pine:20220126231231j:plain

 

一通り準備が終わったら、バイト面接本番に向けて具体的な対策を考えていきました。

対策は大きく分けると3つです。

 

①分かりやすい言葉で障害を説明できるようにする

 

専門的なサイトで発達障害について調べると、アスペルガーは「対人関係の障害・限定した常同的な興味」、ADHDは「多動性・注意力散漫」というように、難しい言葉で説明されています。

でも、これをいきなり聞かされた担当者は「???」とついていけなくなってしまうと思います。

 

なので私は「人見知りをしがちです」とか「そそっかしいところがあります」などの言い換えを考えて対策しました。

こういう説明なら、面接の担当者にも理解してもらえるはずです。

 

②障害をカバーできる長所を探す

 

障害による苦手なことを説明できるようになっても、それだけで終わると「欠点が目立つ人」になってしまいます。

なので、その分自分の長所も一生懸命探しました

私の場合だと「しっかり努力する性格」とか「地味な仕事も頑張れる」とアピールしてみました。

 

また、自分が障害とどう付き合っているかもあらためて考えてみるといいかもしれません。

ADHDだけど、大事な場面ではミスをしないように二重チェックをする」というように、自分なりに頑張っている方も多いと思います。

そういう方は、自分が欠点に対してどうカバーしているかということを面接の時に伝えるのがおすすめです。

 

③ちょこっとだけ配慮をお願いする

 

障害者雇用でなくても、少しくらいなら配慮はお願いできるので、面接の時にそれを伝えるのも大事だと思います。

例えば私は「初めての環境に弱く、仕事に慣れるまでは失敗が多いかもしれませんが、精一杯頑張りますので、ご指導よろしくお願いします」と言うようにしました。

 

前半でマイナスな言葉が並んでますが、後半ではちゃんと真面目に仕事をするという気持ちを伝えます

そのおかげで、実際に仕事が始まって失敗をしてしまった時に「初めての環境が苦手って言ってたもんね〜、大丈夫だよ」とフォローしてもらえた経験があります。

Check!

やる気があることは忘れずに伝えて!

 

【番外編】オープン就労の際の面接対策は?

 

オープン就労については経験がないので詳しくはありませんが、採用された方の声をSNSで調べたところ、以下のような対策が大事なようです。

 

  • 障害による症状を説明できるようにしておく
  • 服薬のタイミングや通院スケジュールを把握する
  • 仕事をする上での不安点をまとめて質問の準備をする

 

障害を相手に伝えて理解してもらうからこそ、具体的な説明をしておく必要があるんですね。

 

発達障害があってもしっかり対策すればバイト面接は受かる

 

というわけで、私の経験談にはなってしまいますが、ADHDアスペルガーといった発達障害を抱えていても対策さえすればバイト面接は受かります。

 

ただ、スムーズに仕事をして長く働くためにも、自分の障害についてよく理解して説明することが大事だと私は思います。

「コミュニケーションに自信があります!」「ケアレスミスのない正確な仕事ができます!」というように嘘をついても、あとで苦労してしまいますし…。

ありのままの自分を見せつつも、言葉選びや伝え方を工夫することが大事です。

 

また、アルバイトではなく就活寄りになりますが、以下の本は面接を受ける上で役立つヒントになると思います。

 

 

 

さらに、発達障害者におすすめのアルバイトについてはこちらの記事で書いているので、もしよかったら参考にしていただければ嬉しいです。

 

yuukipine-lifelog.hatenablog.com

 

【ご意見・ご感想をコメントにて募集しています。下にスクロールして、「コメントを書く」ボタンから気軽に投稿してください!】